第三十話 少年期L
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勉強できる。将来の選択肢が広げやすくなっているのだ。日本の小学校に魔法や選択教科も増えた認識でいいと思う。そのため授業時数も増えている。
あと魔法の基礎を学ぶことが目的にもあるため、魔法が使えなくても知識を学びたいということなら実は入学はできたりする。魔法を教えない普通科の学校に、リンカーコアを持った子が入学できるのと似たようなもん。リンカーコアが必須って魔法学校もあるけど、俺たちが入学するところはそんなに厳しくない。たぶんアリシアのことも考えて、母さんが選んでくれたのだろう。
『……ますたーは本当にその学校でよろしかったのですか? 将来なりたいものは決まっているのでしょう。魔法ももっと専門的に学べるところもありましたよ』
「確かにそうかもしれないけど、急ぐ必要もないじゃん。必要なら今までみたいに自習したらいいさ。アリシアと一緒に勉強したいし、子どもらしく遊びたかったしね」
コーラルの質問に俺はそんな風に返答する。ちなみに本心である。魔法は色々学びたいけれど、専門家になりたいかと言われれば違うと思う。将来性の高いところに行くのもいいけど、独り立ちを急いているわけでもない。今は子どもなんだから自由でいいじゃん。急いで働きたくないでござる。
そういえばリリカル物語って、就業年齢めっちゃ低かった印象があったな。嘱託をしていた9歳のなのはさんやフェイトさん、はやてさん。同じく9歳で遺跡発掘しているユーノさん。14歳で執務官をしていたクロスケ君、と前世の価値観で考えるとおいおいと思ってしまう年齢である。
もちろん彼ら自身が選んだ道なのだから深くツッコむつもりはない。でも原作に出ていた人物たちの年齢が総じて低かったのも確か。そういう世界だってわかってはいるんだけどさ。そんなに幼い子どもが仕事に就くってなんか怖くないのかな。年齢ってやっぱり経験や知識と比例していることが多いし。
でも10代で仕事に就いて頑張っている人が、この次元世界にはそれなりにいる。一応地球のように学生として過ごす人の方が全体数は多いけれど。だけどどうしてそんなことができるのか。特殊な環境だから、という理由だけじゃ難しいはずだろう。
そんな俺の疑問を解消してくれたのが、次元世界にある学校であった。日本の学校を基準に考えていた俺としてはかなり驚いたな。ここでは学校自身の特色がものすごく出ていたのだ。
簡単に言うと、初等科の時点で大学のように専門が分かれていたり、選択出来てしまうらしい。普通科の学校と魔法科の学校でまず道が分かれ、そこから魔法関係、技術関係、医療関係などの専門を選んでいく。小学生でだ。早ければ10代、才能があれば1ケタの年齢で資格だってとれてしまう。
10代で仕事に就いている人は、大抵初等部の内に専門的な知識を中
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