暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン VIRUS
徒手格闘
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話



「あの、お兄ちゃん大丈夫なんですか?」

 奈美は心配そうに純を見ながら言った。

「まあ大丈夫なんじゃないの?もともと体は丈夫なやつだと思うし。俺の最後に当てたの若干身体をずらして芯をずらしてたし」

 優がそう言う。たしかに最後の感触は当たったが少しずらされた感覚があった。やっぱりこいつには何かあるのだろうか?

「しかし、優さんって強いんですね。お兄ちゃんも全盛期だったらおじいちゃんよりも強かったのに」

「いや、こいつがサボりすぎて弱くなってただけだろ」

「まあそれもありますね」

 奈美はくすくす笑う。そして純の部屋にまで着き、ベットに寝かせる。その時、ふと横にある箱が目に入った。それはアミュスヒィアが入っていた箱だ。それを見た瞬間、優はどうしてあんな動きが出来るのかがわかった。

(こいつ、何かしらのVRMMOであんな動きをしてたのか……)

 数ヶ月前、和人がゲームの中での動きを現実でもやっていたのを見て、そういうのが出来るのを最近知ったが純もしているとは驚いた。

「優さん、そういえば今日の晩御飯どうします?一応買い物してきましたが」

「奈美、敬語はいいって。まあ買ってきたんならそれで作るか。先にキッチンで準備しといて」

「わかり……わかった」

 そう言って、奈美は部屋を出て行った。優も部屋を出ようとすると後ろから声をかけられた。

「まてよ」

 優は足を止めて言った。

「なんだ、純。何か文句でも言いたいのか?」

「文句を言いたいが、正直言ったらかっこ悪いから言わねえよ」

「だったら、何で呼び止めたんだよ」

「次やったら確実に俺が勝つ。首を洗って待っておけよ」

「その台詞、何かもう一度負けそうなやつの台詞だな」

「うるさい!」

「はっはっはっ」

 優は笑ってから言った。

「まあ、どっちにしろ受けてってやるよ。今度は万全な状態でいろよ。それと、飯作るからたまにゃお前も手伝え」

そう言って優は部屋を後にした。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ