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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜Cross storys〜
episode of cross:紹介
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弾丸《ホワイトバレット》》か?」

「そうだ。お前は?」

「俺はシキだ。知ってっかな。《直死の魔眼》」

その名前は聞いたことがある。

チートと言えば聞こえは悪いが、いわゆるバグスキルを使って前線を駆ける有名なプレイヤーの二つ名だ。

それを聞き、萌黄色コート男も身を乗り出してきた。

「俺はセモン。《神話剣》って呼ばれてる」

「俺は、ホークだ。ま、情報屋をやってる」

「あ、じゃあ《鼠》の弟子ってのは……」

「あぁ、たぶんそれ俺のこと。そっかー、やっぱ師匠すげーな。こんなとこにもお得意様が………」

そして最後に、残った紅衣の少年を全員で見る。

見張り役を買って出ていた少年は、突如訪れた静寂に驚いたようにこちらを見、次いでああ、と頷いた。

「僕の名前はレンホウ。レンって呼んでね」

レンホウと名乗ったその少年が自己紹介したのと同時に、ホークと名乗った情報屋がはっと顔を上げた。

「……思い出した………。血色のフードコートに暗闇色のロングマフラー。……《冥王》………」

えっ、と全員が驚きに硬直した。思わず、こんな子供が!?と思わないではいられない。レンと名乗ったその少年のほうも、ゲツガ達のそんな反応にも慣れてしまっているのか、しっかり外を見ながらもロングマフラーをフリフリ揺らしながら薄く苦笑している。

やがて、不思議とゆっくりとした口調で、ごくごく日常の中の会話のように、レンと名乗った少年は言った。

「……そうだよ。確かに、僕の二つ名は《冥王》。だけど、今ここではそんなことは関係ない。あいつを殺さない限り、この層からは出られはしない………。それで充分じゃない?」

殺す、という言葉に一瞬ドキッとしたが、最後のほうの言葉で呑まれかけた精神が現実へと戻ってくる。

今この場にいる全員が陥っている状況が、改めて脳裏に鮮明化される。

セモンと名乗った男が、言った。

「………そうだな。今は、俺らが何者かなんてどうでもいい。目の前のことに集中しないとな」

その言葉に、ホークといった男が若干場にそぐわないのんびりとした声で言った。

「だがよぉ、いくら強いっつっても相手は一体だろ?この面子と人数だったら、イチコロじゃね?」

「……それがそうも行かないみたいだよ、ホークにーちゃん」

外を覗いていたレンが、一転して緊迫感を入り混ぜた声で言ってきた。

その声に反応し、全員がレンの近くに集合してゴツゴツとした岩肌の影から外を見た。そして気付いた。緩くカーブする、川のような湖の彼方に軽く霞んで見える背の低い草が生い茂る平原に異形の影が現れ始めていた。

しかも、決して一体だけではない。見える位置だけでも、軽く十体はいるだろうか。

その姿形に
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