第3話 『攻防戦』
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きりがない。
「行くわよ!」
「望むところ!」
2人は絶妙なコンビネーションで敵ISを回避,撃破していく。
さらにその勢いに自衛隊のIS部隊,戦闘機部隊も加わり敵母艦に一気に突き進む。
「イーリ援護を!!」
「まかせなしっかりエスコートしてやるよ!」
ナタルは敵母艦に,試作段階の代物を向ける。
|超電磁砲・・・それは現在の持てる限りの技術を集結させ作り出すことができたあらたな戦略兵器だ。
だがこの|超電磁砲にはいまだ改善すべき問題が多数ある。
その中でも出力調整が思うようにできず使用回数が限られてしまうことが挙げられる。
敵母艦をロックする。
射線上には敵ISもいるが障害にはならない。
「これで,いい加減墜ちなさい!!」
トリガーを引き,弾頭が母艦めがけ敵ISを巻き込みながら進んでいく。
誰もが母艦の撃沈を思い描いた。だが,それは甘かった。
母艦に直撃する寸前のところで見えない壁に当たり爆発を起こす。
強烈な爆風波は敵味方関係なくISや戦闘機を襲った。
それほどの威力の超電磁砲を撃ったナタルのISは予備のエネルギーパックを積んでたとはいえ,残存エネルギーは2桁をきっていた。
爆風が晴れるとそこには無傷の母艦がいまだに青い空に浮遊していた。
その光景を見てほとんどの者の心が揺れる。
それでも謎のISは攻撃の手を緩めてはくれない。
ナタルとイーリと共に前に出た部隊は孤立し全方位から攻撃にさらされた。
なんとか立て直そうとしているが,先ほどの光景がその動きを鈍らせる。
戦闘機はほとんどが撃墜され,IS部隊は機体エネルギーが三分の一をきってきている。
このままでは全滅は確実だ。
先ほどの光景を目にしながらもナタルとイーリは諦めていなかった。
すぐさま敵ISの銃撃を回避し,残り僅かなバイルバンカーで仕留めていく。
「ナタル無事か!」
「大丈夫と言いたいけど,まずいわねエネルギーが心もとないわ」
じりじりと更にエネルギーが削られていく。
「ここまでなの・・・・」
流石にここからの巻き返しは,いかに精鋭であるナタルやイーリでも不可能に近かった。
「ナタル避けろ!!」
迂闊にも集中が途切れ敵ISの接近に気づくことはできなかった。
敵ISのブレードが目の前に迫る。
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