暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第52話 フラグが……泣きたいです
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湖の光《みずうみのひかり》……“湖光(ここう)”の字名(あざな)を送ります」

 実際に器が破壊されれば、彼女は“エリス”と“アロンダイト”両方の名を使う……いえ、縛りから解かれる事になります。器を変えた時にどう名乗るかは、彼女次第ですが、まあ……そうそうあり得ないですけど。

「ぐ グランドマスター。 湖光のエリス=アロンダイトの名。た 確かに頂きました。ありがとうございます。……本当にありがとうございます」

 本当に嬉しいのでしょう。アロンダ……いえ、エリスの声も震えています。

 バタン

「ギル!! 私のアロンダイトに何を……」

 ようやく追いついたのか、ディーネが扉を勢いよく開けて工房には行って来ました。

「あっ。良い所に来ましたね。今終わった所です」

「えっ!? 何が?」

「さぁ 今こそ名乗るのです」

「ハイ!! グランドマスター」

 ディーネだけ、話に全くついて来れて居ません。

「我が名はエリス。“湖光”のエリス=アロンダイト。担い手(マスター)よ。今後ともよろしくお願いします」

「え ここう? えりす? 如何言う事です?」

 ただうろたえるばかりのディーネ。

「ちょっと命名項目を増やして、アロンダイトの部分を我々で言う家名のような扱いにしたのですよ。細かい事は気にしない気にしない」

「えっ でも、名前は私が……」

 そう言い掛けたディーネですが、私は内心で(ディーネに任せると絶対ろくな名前にならないから)と思い、笑顔でその言葉をさえぎります。ディーネの眉がつり上がりましたが、それ以上の反応はありませんでした。これで解決です。

 ガシッ

 エリスを返却して工房を出ようとしたら、ディーネに肩を掴まれました。なんでしょう? 振り向くととても良い笑顔のディーネが……。

「その前に、着替え中の乙女の部屋に入ったのです。覚悟は出来ていますか?」

 あっ ヤバ……

 その場で意識を飛ばされました。ディーネって、意外と怪力なんですよね。次から気を付けようと反省しました。

 色々と残念な部分がありましたが、……まあ、懸念が一つ解決したので良しとしておきましょう。



 それと、最近気付いた事があります。それはシエスタって、意外と出来る人だったんだなと言う事です。

 何故そう思うかと言うと、実は彼女をドリュアス家が使用人として雇っていたからです。学院で働いていた理由は、出稼ぎ+箔付けに加え花嫁修行や社会勉強と言う意図がありました。家で働いているのも、ほぼ同じ理由でしょう。(注 ドリュアス家を選んだ理由は、馬鹿貴族に無体をされないと言う意味で安全だから)そして使用人研修でメイド長(アンナ)に見込まれ、本邸勤務を命
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