暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第52話 フラグが……泣きたいです
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る訳には行かないのでしょう)

 こうなると信用と言う意味で、神官達に勝ち目はありません。民衆達の支持を得た衛士隊は、騒ぎを収束させる為の数人を残し撤退して行きました。

 ……話しがそこで終われば、問題は無かったのかもしれません。

 騒ぎが鎮静化され落ち着くと、民衆は一連の事件の怒りの持って行き場を求めました。良くも悪くも、モード大公が貴族だけでなく、民衆にも人気があったのが仇となったと言えます。本来なら恨まれるべきは神官達なのですが、衛士隊に連行され既に居ません。そして広場には、まだ怒りの捌け口となるモノが残っていました。

 そう。磔にされたシャジャルの死体です。

 誰が始めたのでしょうか? 最初は小さな罵倒が次第に大きくなり、やがて石が飛び始めました。

 その光景をテファは、まざまざと見せつけられたのです。

 ……これはひょっとしたら、原作より酷い状態になったのかもしれません。そしてその原因の一端は、イレギュラーである私にあるのです。

 しかし、原因……責任はあるかもしれませんが、それはあくまで一端でしかありません。その全てを背負うと言うのは、傲慢でしょう。逆を言えば一端とは言え、責任はあるのですから“彼女達を助けるのは当然”と思う事にしました。

 はい。自己完結をしました。そうでもしないとこの世界(ハルケギニア)で、私の脆弱な心が持ちません。(逃げたと言われたら、反論のしようもありません)

 連れ帰ったマチルダとテファは、マリヴォンヌ一家に預ける事にしました。エルウィング(エルフ)も居るので、ドリュアス家の中で一番信頼出来ます。(人の機微を理解すると言う意味で、ルクシャナにはとても任せられない)少し回復したら、孤児院を手伝わせる心算です。原作を参考にしましたが、上手く行けば十分なリハビリになるでしょう。やはり鍵となるのは“偏見の無い子供”です。

 テファの事はこれで良いとして、アルビオンの混乱を如何するかです。

「ギル。戻ったの?」

「ええ。テファ達はマリヴォンヌの所に預けて来ました」

 カトレアと目が合うと、何故が青い顔をして2歩ほど下がりました。何故でしょう?

「カトレア」

「は はい」

「馬鹿共に……少し痛い目に遭ってもらおうと思うのですが、協力してくれますよね?」

 何故かカトレアは、ガタガタと震えています。そう言えばテファ達を預けてから、誰も私に近づこうとしないのは何故でしょうか? ティアもなかなか戻って来ないし……

「ギル。お願いだから殺気を抑えて。それから青筋を立てながら笑わないで。本気で怖いから」

 おっと。これは失礼。深呼吸をして心を落ち着かせます。そして私は、計画を練り始めました。

 元々今回の件が起きた原
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