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問題児が異世界から来るそうですよ?〜あれ?なんか人数が多い?〜
第二話 問題児たちが出会うそうですよ?
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くれんぼ程度なら3分で終わらせる自信があるわ」
「お前らも気づいてたんだろ?」
「人の気配を察知するのは得意です」
「風上に立たれたら嫌でも分かる」
「俺の背後を取るのは基本不可能だ」
「「……へぇ、面白いな(わね)お前ら(あなた達)」」
そう言うが十六夜と栞の目は笑っていなかった。
理不尽に呼び出され殺気を込めた視線を黒ウサギ達に向けている。
残りの四人の同じらしく同様に殺気を込めた視線を黒ウサギたちに向ける。
「や、やだな〜、御六人様、そんな怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?どうか、ここは一つ穏便に御話を聞いていただけたら嬉しいでございますよ?」
「「断る」」
「却下」
「遠慮します」
「お断りします」
「聞くのめんどい」
「あっは、取り付くシマもないですね。」
両手を上げてバンザーイと降参のボウズを取る黒ウサギ。
しかし、目では六人の値踏みをしている。
(肝っ玉は及第点ですね。後はそれに見合うだけの実力があるかどうか………)
そんなことを考えていると耀と柊人が黒ウサギの横に立ちそのウサ耳の根元を掴み
「えい」
「おりゃ」
「フギャ!」
力いっぱい引っ張った。
「ちょ、ちょっとお待ちを! 触るまでなら黙って受け入れますが、まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引き抜きに掛かるとは、どういう了見ですか!?」
「好奇心の為せる業」
「人間、我慢は良くない」
「自由にも程があります!それと、人間ときには我慢も必要です!」
「へぇ、このウサ耳って本物なのか?」
「普通の耳もあるわね。このウサ耳は何に使うの?」
今度は十六夜と栞が掴んで引っ張る。
「十六夜君、久米さん。次は私にもやらせて」
「申し訳ありませんが、できれば私にも」
「ちょ、ちょっと待――――!」
黒ウサギは涙目になりながらルーシャに助けを求めるがルーシャは
(たっぷり弄られて来い♪)
爽やかな笑顔でそう答える。
「る、ルーシャの……鬼―――――!」
黒ウサギの嘆きと言葉にならない絶叫が森の中に木霊した。
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