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トーゴの異世界無双
第百十二話 不動魔法破れたりっ!!!
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そのものを変えたらいいんだぁっ!!!」
「ぐぅっ!」


 さらに闘悟の魔力が上がるのを感じて、片目を閉じ耐えるような仕草をする。


(ま、まだ上がるんか!? 何者なんじゃホントに!?)


 その時、モアの声で残り時間が一分になったことを知った。
 トーゴはもう一度声を張り上げて言う。


「二十パーセント改変魔法っ!!!」


 瞬間、魔力の青い竜巻が空へ向けて飛び、二人の姿がハッキリと確認できる。
 そして空中に飛んだ竜巻は、姿を変えて玉のようになり、再び二人に向かって物凄い速さで落ちていく。
 二人に触れたその瞬間、とてつもない突風が周囲を襲う。
 観客達からは悲鳴が聞こえる。


 ピキ……ピキキキ……


 ガラスにヒビが入るような音が確かに皆の耳にも届いてきた。
 その音を探してキョロキョロとする者も見える。
 そして……


 パリィィィンッッッ!!!


 何かが割れるような音が周囲に響いてきた。
 突風のせいで舞った粉塵(ふんじん)がトーゴとバンリドの姿を隠している。


「の、残り時間はあと三十秒です! 二人はどうなったのでしょうか!?」


 吹き飛んで姿も形もなくなった舞台の中心を皆は見つめる。
 すると、いきなり粉塵が強風によって晴らされる。
 その中にはトーゴの姿と………………………………


















 ……………………尻餅(しりもち)をついているバンリドがいた。



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