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王道を走れば:幻想にて
第四章、幕間:爛れた部屋 その2 ※エロ注意
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いく。普段追い立てるべき獲物の如き醜態で男の良い様に嬲られる、しかも今日だけで二度もだ。これがチャイ=ギィにとって倒錯した悦楽を与える事は言うまでもなかった。
 臀部に押し付けられる慧卓の腰部。背筋から肩甲骨に至るまで感じられる男らしい肉体。そして首と耳元を叩いていく荒々しい呼吸。それら全てがチャイ=ギィにとって至福の責めのように感じられた。

「いいぃっ、いいよぉっ!最高過ぎっ!!あああっ、んああっ!!御尻で受精するぅぅっ!!!」

 感情が極まっていく。身体が寝台に押し付けられる事でクリトリスや乳首がシーツに擦れてまた別の快楽を与えてくれる。指では絶対に届かないであろう所まで尻を掘削されていく。最早膣を犯されているのか肛門を犯されているのか、チャイ=ギィには区別が付かなくなっていた。躰に男の情熱が向けられるただ一事にのみ関心が注がれて、心がどんどんと高まっていく。

「すっごい!!いくっ、イクイクイクっ!!ちんぽでいくぅぅっ!!!」

 尻を震わしながらチャイ=ギィの砂色の瞳がぎゅっと瞑られ、癖の無い髪が艶やかにびくりと揺れた。同時に慧卓も一際強い呻き声を漏らして腰元を痙攣させる。膣内で感じたそれと同様の粘着質で熱っぽい液体が、淫らな液を分泌している腸内へと注がれていく。何とも溜らぬ幸福感が彼女の心を掴み取り、処女であった彼女の身体に決して落とせぬ穢れを植え付けていった。

「精子が・・・御尻の中ぁ・・・いっぱい・・・」

 恍惚として母譲りの妖艶な声がチャイ=ギィの口から漏れた。彼女に覆い被さっていた慧卓が横へ崩れ落ち、肉棒がぬめっと引き抜かれる。上下二つの穴から精液が溢れていくのが勿体無く感じて、チャイ=ギィは括約筋を締めて菊門に皺を寄せた。精液の流出を最小限に留める事に成功して、彼女は体内で何時までも精液の熱を感じようとしていた。
 散々に行われた行為の数々によって慧卓の象徴は卑猥な光沢を放っているが、漸く萎えかけているようで海綿体の張りが俄かに弱まっているように見える。両者の腰部や太腿は汗やら飛び散った愛液やらでかなり濡れており、まるで水難の後処理をしている最中のような光景であった。チャイ=ギィはまだまだ性欲で爛々としている瞳を慧卓に向けた。たかが二度の射精程度では、彼女の欲求は満たされないのである。

「はぁ・・・はぁ・・・凄い、満たされるぅ・・・。ねぇケイタク様・・・もっとしましょう?」
「・・・もう、死ぬ・・・・・・うげ・・・」
「・・・え?ケイタク様?ちょっと、ケイタク様っ!?」

 呆気の無い声を最後に慧卓の声は無くなり、事後の荒い呼吸だけが室内に残された。チャイ=ギィが不満げに彼を叩くが全く応答は無い。ぐるりと彼を仰向けにして彼女は事態を理解した。度重なる行為の疲労で、慧卓は失神してしまったのだ
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