機動戦士ガンダムSEED
0244話
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立っていたのか? ……まぁ、マリュー程の美貌や作業着を着ていても分かる程の魅惑的なボディラインを考えれば、一種の広告塔として使われた事があると言われても納得出来る話だが。
そんな風に内心で考えつつも会場の中を進み、壇上の上へと辿り着く。
壇上の上には3人の人物が存在していた。オーブからウズミ・ナラ・アスハが。連合からは大西洋連邦大統領のジョゼフ・コープランドが。そしてプラントからはプラント最高評議会議長のアイリーン・カナーバが。
まさに地球圏の3大勢力のトップが揃い踏みだな。今この場でブルーコスモスなりなんなりがテロでも起こしたらもの凄い混乱が巻き起こるんじゃないだろうか。
「改めて紹介させてもらいます。こちらが今回の戦争の終結に尽力してくれたシャドウミラーを率いる、アクセル・アルマー氏です」
ウズミがそう言い、マイクを俺へと手渡す。こういう挨拶の場は苦手なんだがな。
「ただいま紹介に預かったシャドウミラーを率いているアクセル・アルマーだ。ウズミ代表の演説で知ってる者も多いと思うが、俺達シャドウミラーは異世界……いや、これだと誤解を招きかねないか。より正確に言うのなら平行世界、いわゆるパラレルワールドの地球からこの世界へと訪れた存在だ。まぁ、詳しくは後日改めてという事で。今回、俺達がオーブに協力して2年近くも続いた戦争を終わらせる手助けが出来て非常に嬉しく思う。戦争は悲しみしか産まない。よく言われる言葉ではあるが、この世界の人々はそれを強く実感出来ていると思う。もう2度とあのような馬鹿げた戦争を起こさないように俺達シャドウミラーも協力していきたいと思っている」
ふぅ、何とか間違えずに言い切れたな。
マイクをウズミへと返し、壇上でシャドウミラーの為に用意された席へと座る。
俺の背後にはレモン、コーネリア、マリューの3人が付き従っており、連合とザフトはそれぞれの代表だけが壇上にいるだけだ。それが現状のオーブやシャドウミラーと、プラント、連合の力関係を如実に表している。
「では、今回結ばれる終戦協定を発表していきます」
そしてウズミが述べていく終戦協定の条項。それが1つ発表になる度にマスコミがざわめく。まぁ、無理もない。どこからどう見てもオーブとシャドウミラーが実質的な戦勝国として扱われている内容なのだから。
「最後に、『以上の条件をC.E.71年12月31日までにシャドウミラー及びオーブの名の下に遵守する事とする』……以上です」
この最後の条文が決定的だった。『シャドウミラーとオーブの名の下に』の一文。これが発表されると同時に、今までと比べても一際大きなざわめきが式典会場に響き渡る。
今までの文章は実質的にオーブとシャドウミラーを戦勝国として扱ってはいたが、それも暗黙の了解といった形
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