機動戦士ガンダムSEED
0244話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いいかしら?」
「冗談はいいから、さっさと着替えてこい」
マリューのからかうような言葉に苦笑を浮かべながら、隣室へと続いているドアの方へと移動するように促す。
バッグを持ちながら隣室へと移動した3人を見送り、思わず溜息を吐いた。
全く、最近のマリューは今みたいにからかってくるようになったからちょっと困りものだ。レモンの影響か? この状況でマリュー達の生着替えなんぞ見たら、それこそ4時間じゃ足りないだろうに。
何で足りなくなるのかは取りあえず置いておく。
「女の着替えは長いと相場が決まっているしな。今のうちに俺も着替えておくか」
先程のバッグと同じく、脳裏のリストから自分用のスーツ一式を取り出してその場で着替え始めた。
ちなみに、レモン達の着替えが完了するのに一時間程掛かった事をここに残しておく。
「シャドウミラーの皆様、そろそろ調印式典が始まる時間となります。準備の方、よろしいでしょうか?」
俺達4人の着替えも終わり、雑談をしながら暇を潰しているとようやく部屋の外からそう声が掛けられた。
その声を聞き、レモン達3人を見回すと3人とも軽く頷く。ちなみに3人ともシックなスーツに身を包んでおり、見る者にやり手の女秘書か敏腕女社長といったイメージを抱かせる。
「ああ、こちらは問題無い」
「では、式典会場にご案内させて頂きます」
さて、いよいよユニウス条約締結の時だ。これで名実共に戦争の終了を宣言が出来るな。
この世界に転移してからの戦いの日々を思い出しながらドアを開いて案内人の後に続いて式典会場へと向かう。
「では、この戦争を終結させるにあたり多大なる尽力をして頂いたシャドウミラーの方々に登場してもらいましょう」
式典会場にウズミのその言葉が響き渡り、俺達は会場の中へと入っていく。
すると瞬く間に焚かれるフラッシュ、フラッシュ、フラッシュ。
会場の中にいる人員はその大半が地球やプラントから招かれたマスコミだけに、そのフラッシュの量も半端ではない。
それだけシャドウミラーに対する注目度が高かったのだろう。
「あれが異世界人?」
「誰だよ、人とはまるで違う姿をしているとか情報を流したのは」
「何でも少数精鋭の部隊らしいが」
「ちょっと待て。あの真ん中にいる女に見覚えがあるぞ? 確かPS装甲を開発したチームの……」
「何、本当か? 早速裏を取れ。上手く行けば他の局に先んじて情報を独占出来るぞ」
こちらに聞こえないように小声で呟いているつもりなのだろうが、あいにくと俺の五感や身体能力は既に人外の域。しっかりと丸聞こえだったりする。
と言うか、PS装甲の開発チームってどう考えてもマリューだよな。それなりに表舞台に
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ