機動戦士ガンダムSEED
0244話
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アークエンジェルでユニウスセブンへと辿り着くと、既にそこに待っていたオーブの関係者にここへと案内された。ウズミを始めとするオーブの政治家達と同じ部屋になるのかと思っていたが、どうやら別々らしい。
「調印式典が始まるまで4時間か。このユニウスセブンじゃ観光なんかも出来ないし、迂闊に外を出歩けばマスコミの連中に捕まるだろうしな」
当然と言えば当然なのだが、異世界から来た俺達シャドウミラーの存在はオーブ沖の戦いやコロニーメンデルでの戦い、そしてヤキン・ドゥーエでの戦いもあって連合軍とプラントの上層部以外にも広く知られていた。特に連合軍がオーブ沖に侵攻して来る前に最後通牒が送られて来た時のウズミの演説は世界中で何度も流されている。
なので、このSEED世界で俺達シャドウミラーは一種のトレンドとして興味を持たれている訳だ。……もっとも、実際に俺達を見た一般人にしてみると異世界人と言ってもこの世界の地球人と全く変わらないというのでがっかりされる事もあったりするが。あるいはアインストのような姿を期待されているのかもしれないな。
なのでマスコミにしてみれば当然俺達シャドウミラーは格好の取材対象になる訳で、最近ではオーブへと入国してくるマスコミ関係者もかなり存在しているらしい。別に不法入国という訳でも無いのでオーブとしても断る訳にはいかないのが難しい所らしい。
「でも、今度マスコミ関係者や一般市民をホワイトスターに招待するんでしょう?」
俺の面倒臭そうな表情を見て、マリューがそう声を掛けてくる。
「ああ。いつまでも正体不明の武装集団のままではイメージ的にちょっとな」
しかもその一私兵集団が、連合軍とザフトを相手にして圧倒的優位に戦いを進める事が出来るのだ。それだけに正体不明の私兵集団と認識されるよりもオーブの同盟国――国では無いが――としてきちんとお披露目した方がいいとのウズミからのアドバイスに従ってホワイトスターの内部をある程度公開する流れになった訳だ。
とは言っても、見せるのはキブツの牧場周辺と居住区画。それとホワイトスターに来る関係上避けて通れない転移区画程度だ。さすがに動力区画や、キブツの元素変換システム、メギロートの生産プラントのような重要区画の公開をする予定は無い。
「それよりも、今のうちに式典に参加する時の衣装に着替えておきたいのだが構わないか?」
俺とマリューの会話を聞きながらも、隣室にあるドレッサールームへと視線を向けながらコーネリアが言う。
「まだ時間の余裕はあると思うが……まぁ、そう言うのなら」
脳裏に空間倉庫のリストを展開し、式典用の衣装や小物、化粧品の入ったバッグを取り出して3人へと渡す。
「じゃあ、着替えてくるけど……もしかして、アクセルの目の前で着替えた方が
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