託される思い
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ンはその集団のリーダーに見覚えがあった。
「あれ?アイツは・・」
相手も気づいたらしく手を振りながら言った。
「おお、キリト、シオン!しばらくだな!」
「やっぱりクラインか、しばらくって言っても半月くらいだろ?」
「まだ生きてたか、クライン」
「相変わらず愛想のねえ野郎だ。おっ、なんだよ!ソロのお前が女連れってどういう・・・」
するとクラインはアスナを見た瞬間石のように固まった。
そして次の瞬間、姿勢をただして頭を下げると、
「こ、こんにちは!!く、クライン二十四歳独身!!グホォォォア!!!」
意味不明なことを言い出した刀使いにキリトとシオンが両サイドから脇腹をどついた。そのまま後ろへ吹っ飛んだ。そんなリーダーをお構いなしにパーティーメンバーは我先にと自己紹介を始めた。
キリトはアスナに向かって言った。
「ま、まあ、悪い連中じゃないから。リーダーの顔はともかく」
「そうだな、“顔”だな」
今度はクラインはキリトの足を思いきりふんずけた。シオンにもとばかりに踏みにきたがシオンはそれをするりとかわした。
そんなやり取りを見てアスナはついには吹き出してしまい笑い始めた。
「ど、どういうことだよキリト!?」
「こんにちは。しばらくこの人とパーティー組むので、よろしく」
「あれ?アスナそうだったの?」
「うん。昨日シオン君が帰った後にねそういう話になったの。シオン君もどう?」
「考えとく」
「キリト!てんめぇ!」
「おいクライン。それ以上わめくんなら・・・」
シオンはいつの間にか取り出していた短剣を首筋にあてると、満面の笑みでこう言った。
「その喉元をかっ切っちゃうぞ♪」
「お、おお・・・ごめんなさい」
「よろしい♪」
この時この場にいたものはこう思っただろう。
『シオン(君)の前ではあまりわめかないでおこう・・・』
そんなところへまた一つの集団が来た。今度はクラインたちよりも大人数のようだ。あのなりからして“軍”の連中だろうとシオンは悟った。先頭にいたリーダーような人物が後ろに振り向き、
「休めー!」
次の瞬間、軍のメンバーは崩れるように座り込んだ。皆かなり疲労しているようだ。
リーダーの男はそんな仲間たちに目もくれずシオンたちのところに近づいてきた。
「私はアインクラッド解放軍所属、コーバッツ中佐だ」
「キリト。ソロだ」
「同じくソロのシオンだ」
コーバッツは頷くと、
「君らはもうこの先も攻略しているのか?」
「・・・ああ。ボスの部屋の手前まではマッピングしてある」
「うむ。ではそのマップデータを提供して貰いたい」
「な、提供しろだと!?手前ェ
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