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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜Cross storys〜
episode of cross:応報
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もに学ラン少年が何かをした。
その動作は簡単だ。数百のレーザーを、ダガーで薙いだ。たった、たったそれだけの動作で漆黒の光の群は灰塵と化して消滅した。
驚いて硬直するセモンを含めた四人。視界の端で、《ヒト》の顔が苦々しく歪むのを見た。
二百メートル以上離れているのに、その口が動いて言葉を形作るのを五人ははっきり感じた。
「《直死の魔眼》、か…………」
ソレをしっかり視界の端に捉えることを決心して、視界を固定しつつも、セモンは他の四人に意識を集中させた。
「………んで、これからどうするよ」
「とりあえず、どこか隠れられる所に隠れよう。話はそれからだ……」
隣を駆ける、薄茶色のケープを羽織った男が言った。それに、紅衣の少年が返す。
「見える?圏外の岩山。あそこだったら、隠れられるところがたくさんありそうだよ」
「わかった」
全員が頷くのを確認し、セモンは改めて足に力を込めた。
見る見る小さくなっていく五つの影に、ソレは小さくため息をついた。
「存外、逃げ足が速ェなァ。もォ見えなくなっちまった」
砕けた口調は変わらなかった。八枚の異形の翅が、苛立たしげに擦り合わされる。それに呼応しているかのように、翼の漆黒の光がその輝きを僅かに輝かせる。
「さァっすが、《物語を紡ぎし者達》ってかァ?ハッ、相変わらずあのお方の考えるこたァわっかんねェなァ」
ぼりぼり頭を掻くソレの周囲には、変化が生じ始めていた。
空気の粘度が増したように、不自然に空間が歪み、多くの何かが出現しようとしていた。
ソレは、決してヒトではない異形の影達。モンスター。
しかし、ただのモンスターではない。巨大だ。途轍もなく巨大すぎる。
こんな物が存在するのは、各階層に一部屋しかない。
「さァーあ、宴の始まりだァ。油断してっと、愉快なグチャグチャの肉塊オブジェになっちまうぞ」
そして、それらが動き始めた。
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