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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜Cross storys〜
episode of cross:応報
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達にやっと現況の存在をわからせた。
気配を感じさせずに五人に近寄ってきた町長の姿をしたモノは、長い年月が刻まれた顔をほころばせていた。
学ラン少年がまず先陣を切った。唸るような声で、ソレに噛み付く。
「おいオッサン。何の冗談か知らねぇが、俺達はあんたに閉じ込められたってことでいいのか?」
その言葉に、ホークははっとする。そうだ。なぜその可能性について、もっと深く考えなかったのだろうか。そう、皆が消えてしまった。
そうではなく、その逆。自分達がこのアインクラッド第二十層という、途轍もなくでかい規模の檻に閉じ込められた。そう解釈することもできるではないか。
「……………………ッ!」
そして、その元凶というか、この状況を意図的に作り出した人物こそが───
「あんたが…これを………」
思わず口から漏れ出た声。
それは、ホーク自身もはっきり自覚できるほどに掠れていた。
それを町長の姿をしたモノは一瞥し、白髭の下の口をにやりと歪ませた。
それは、ねっとりとした悪意を感じさせるほどに、凄絶なまでに人間臭い笑みだった。
その笑みに、五人は意外なほど動揺した。
正体の全くわからないモノに対しての、本能的な拒否反応。五人を襲っているのは、恐らくそれなのだろう。
老人はそれには応えない。ただ、泣いているように顔を俯かせて、微動だにしない。
「何とか言えよっ!」
白いコートを羽織った男が、老人に詰め寄る。だが───
違う。泣いていたのではない。老人は、笑っていたのだ。
笑っていて、嗤っていて、哂っていた。
「く……ふふっふふふ。言ったろう?これはコロシアイだよ。再び己が世界に戻りたくば、私を倒せばいい。簡単な話ではないか」
嗤いながら、老人はそう言い切った。それを唖然と見ていた五人。
なぜだろう。こんなにまでイレギュラーな事態なのに、頭の芯が痺れたように働いてくれない。あまりにも非現実的すぎて、脳がついていけなくなっているのだろうか。
「───ああ、そうか。分かった」
その時、横に居た人物が声を上げた。
あの、赤いフードコートを着た小柄な少年である。
そう呟いて、その少年は老人に向かってゆっくりと歩き出した。尻尾のように、漆黒のマフラーの端っこが揺れる。
「つまり、おじさんを殺せばいいってことなんだよね」
「ああ、その通りだとも。《無邪気な暗殺者》殿よ」
「……………………」
スッと目を細める少年。そしてゆっくりと手を上げ始める。だがその手は、老人の放った言葉でぴたりと止まった。
「だが、そう簡単にできるとか思ってんじゃァねェよなァ」
あからさまに変貌した老人の口調。何か危険なものを感じ、咄嗟
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