もう昼か、そうかそうか。
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なにはともあれ、昼休みとなったので学食に行ってみる。朝から一連の騒ぎで編入初日にも関わらず、授業に一度も出ていないのに昼とかマジかよ。
「ねえ、麻義くんは制服貰ってないの?」
「校長からは貰ってないな」
学生はみんなモロにブレザーだ。どこの魔法学校も一目でわかるように、色柄は違えどはブレザーを着ている。そして、普通の高校生は学ランとセーラー服を着ている。なんてわかり易い人種差別だろうか。学ランを着た学生に貼りつけられた劣性遺伝子と言わんばかりのレッテルだよな。お陰さまで大注目、これは市中引き回しの刑に近い何かだ。
「でも僕も、制服がね……」
「制服がどうした?」
「うん、いいや。なんでもない」
そう言って、スカートをひらひらさせると、恥ずかしそうに頬を染めた。なんなの忠勝。おい忠勝。可愛いなお前って………。
「なんだよ。凄く似合ってるよ」
「もう!! バカにしてるの!? 怒るよ!!」
え、そこはおこなの? 忠勝は地団駄を踏みながら、いつも通りの高い声で怒鳴ると、ほっぺたを膨らませてそっぽを向いた。何この激おこプンプン丸、超可愛い。
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