月光校庭のエクスカリバー
第1話
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御さんと兄さんと僕が写っていた。女の子の名前は確か・・・・・紫藤イリナだったかな?
そして、木場が指しているものを見る。古ぼけた西洋剣だ。
「うーん、いや、何分ガキの頃すぎて覚えてないけどな・・・・・・・」
「僕は少し覚えてるよ。なんか神聖なものだって聞いたよ」
「そうやっぱりか。こんなことがあるんだね。思いがけない場所で見かけるなんて・・・・・・」
祐斗は苦笑した。でも、その眼は憎悪に満ちている。
「これは聖剣だよ」
これが今回の事件の始まりだった。
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―カキーン
晴天の空に金属音が木霊した。
「オーライ、オーライ」
僕は飛んできた野球のボールをキャッチする。
会議から数日後。僕たちオカルト研究部は、現在野球の練習をしている。
「ナイスキャッチよ、ナギ」
リアス先輩が笑顔で褒めてくれた。なんで野球の練習をしているのかというと、
「来週は駒王学園球技大会よ。部活対抗戦、負けるわけにはいかないわ」
リアス先輩がそう言ったからだ。さまざまな種目があって今日は野球の練習をしている。というわけだ。
僕は兄さんの朝のトレーニングに付き合ってたりするので、ここ数日はかなり体力を使っている。
「バッティング練習はこれでいいわね。野球なら小猫は四番、ナギは一番に決定」
「わかりました」
「・・・・・・・了解です」
僕は目がいいので、どんな変化球かすらわかるので、打てる球は100%打つことができる。小猫ちゃんは持ち前の怪力でホームランを連発だ。
「次はノックよ! さあ、みんな! グローブはめたらグラウンドにばらけなさい!」
えらく気合が入っているリアス先輩。
「部長はこの手のイベントが大好きですからね」
朱乃先輩が笑いながら言う。
「確かにリアス先輩は負けず嫌いですからね」
「そう言うことですわ。まあ、余程のことがない限り私たちが負けることなんてありませんわ」
基本スペックが人間と悪魔じゃ違うからな。その通りだろう。
「ナギと朱乃! しゃべってないで、ばらけなさい!」
「あらあら、怒られてしまいましたわ」
朱乃先輩はそう言って、僕から離れて行った。
「それじゃあ、アーシア! 行くわよ!」
リアス先輩がアーシアさんのいるところにボールを打つ。
「はぅ! あぅあぅあぅ・・・・・・・・あっ!」
アーシアさんは取り損ねて、ボールは後方へ行ってしまった。俗に言うトンネルだ。
「アーシア! 取れなかったボールはちゃんと取ってくるのよ!」
「は、はい!」
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