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魔法少女リリカルなのはViVid〜英雄の意思を継ぎし子達
九話〜試合開始!
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アインハルトさんのとった予想外の行動に思わず間抜けな声が漏れた。
なんと、私の放ったシューターを二つ掴んだ状態で回転して残りの六個とぶつけて相殺させたのだ。


「ッ………ディバインバスター!!」


我に返った私はすぐに砲撃を放つが避けられてしまう。そして外したことで隙を生んでしまう。
殴り掛かってくるアインハルトさんの攻撃を右手の剣で逸らしつつ蹴りで反撃。
更に左手で魔法による追撃も行うが、お互いに一進一退、と言ったところだ。
そんな状況に変化が訪れるのはもう少し先の話になる……。




side エリオ


「やるじゃねえか。ここまで粘られるとは思わなかったぜ」
「そんな…、余裕そうに……、言われても……、説得力ありませんよ……」


開始3分。ランスさんと僕の戦闘はというと……


ランスさん
LIFE 2300(-500)


LIFE 1000(-1800)


といった具合に圧倒的不利である。
その理由はランスさんの編み出したトンデモ魔法『集束打撃』の所為である。
この集束打撃。魔力コントロールがかなり難しいうえに時間がかなりかかるのが本来の物なのだが……
ランスさんはその問題を打撃面に攻撃の瞬間にのみ集束を行うことで解決させた。
その難しさは本来の集束打撃の10倍以上らしい。(なのはさん談)


「さて、そろそろ……っと、不味いな…」


ランスさんは突然後方を向くとそう呟き、


「一旦引かせてもらう。勝負はお預けだな、エリオ」


そう言い残して高速飛行で去っていった。
一体何が……?




side ルーテシア


「ふっふっふ……。さて、そろそろ始めますか」


今回の作戦。確実に赤組に勝つために用意した策のキーはなのはさんと士郎さん。
ランスさんがどちらかを抑えに行った場合は誰かに囮をしてもらう手はずだったのだが、それもいらなくなった。


「さあ、始めましょうか!名付けて『弾丸の舞い(バレットダンス)作戦』を!!」


なのはさんの準備が出来た時、それが赤組の終わりの時よ!!
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