ALO編
episode6 運命という名の偶然
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
髪碧眼、ついでに手足の長さも肌の白さも、だ。向こうでは髪と瞳を黒にカスタマイズすれば誤魔化せるかと思ったが、同類には流石にばれていたらしい。
俺の日本語力は、幼い頃に母さんが教えられた……というか、叩きこまれたものだった。
曰く、排他的な日本の学校で俺の外見が目立つことを心配して、「せめて言葉だけでも」とのことだった……が、はっきり言ってやり過ぎだったろう。ひらがなカタカナ漢字はおろか、なんで手紙や論文の書き方やレイアウトの練習、古典まで勉強してたんだ、俺。小学校時代でもう古典の文法やってたぞ。
とまあ、俺のちょっと異常なレベルで鍛えられた文章力のおかげで、さして考えることなくスラスラと「クエスト依頼書」や「注意書き」が書けたのだから、母さんには感謝はしている。人生何処で何がどう役立つかわからないものだ。
一通りの世間話の後。
「……んで、お前さん、やっぱり……」
「……ああ、聞きたいな。七十五層ボス戦、俺が気絶した後。あの場所で一体何があったのか、な」
渋るエギルに、俺ははっきりと断言した。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ