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転生とらぶる
機動戦士ガンダムSEED
0243話
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貴方でしょう? 今の私は艦長でも少佐でもないただのマリュー・ラミアスよ」

 そこまで言い、ふと俺へと視線を向けて悪戯っぽい笑みを浮かべる。

「いえ、違うわね。シャドウミラーを率いているアクセル・アルマーの女であるマリュー・ラミアスね」
「……マリュー、ナタルが困ってるぞ」

 ナタルの顔が赤くなっているのを見ながら、溜息を吐く。
 そんなナタルの様子を見ていたムウだったが、ニヤリとした笑みを浮かべると口を開く。

「それならナタルは、シャドウミラー隊員の俺の女であるナタル・バジルールだな」
「ちょっ、ムウ!」

 ただでさえ顔が赤かったのが、熟したトマトの如く赤面しながらムウの脇腹へと肘をめり込ませる。

「ぐっ!」
「全く……時と場所を考えて下さい!」

 鋭い肘打ちに踞るムウを見ながら、周囲と同じように笑っているレイの方を見る。

「どうだ? やって行けそうか?」
「ええ。ムウさんもナタルさんもとても良くしてくれていますので」

 クールと言うか、無表情がレイのデフォだと思っていたんだが……今の様子を見る限りでは、普通の子供と変わらないように見えるな。

「アクセル」

 ムウとナタルの夫婦漫才をレイと共に眺めていると、後ろから声を掛けられる。聞き覚えのある声にそちらへと振り向くと、そこにはカガリが隣にアスランを引き連れ、どことなく真面目な顔つきでこちらへと近づいて来ていた。
 ……真面目? このパーティと言うか、無礼講の宴会の場で?
 何となく嫌な予感を胸に抱きつつ2人が近づいてくるのを待つ。

「ちょっといいですか?」

 アスランの問いかけに頷き、レモンに目で合図をしてその場から離れる。





 パーティ会場の隅まで移動し、カガリとアスランの2人と向かい合う。

「で、どうしたんだ?」
「セイラン家が裏で何やら蠢いているらしいと報告があった。お父様……いや、ウズミ代表が念の為にアクセルに知らせておけと」

 セイラン家、ここで動くか。しかし……

「何故ここで動く?」

 ロゴスやブルーコスモスと繋がりがあっても、セイラン家はあくまでもオーブに所属している。しかも有力な氏族として。なのに、何故オーブが戦勝国としてこれから飛躍的に発展していくのが確実なこの時期に?

「ええ、アスハ代表もそれを不思議に思っていました」

 アスランも俺と同じような疑問を抱いたのだろう。苦い表情を浮かべている。
 セイラン家としてはオーブの一員であるよりもロゴスやブルーコスモスの一員である方を選んだのか? まぁ、世界経済に影響力を持っている組織とぽっと出のシャドウミラーの力を借りて戦勝国になったオーブだ。天秤に掛けてあちら側を選ぶというのもあり得るかもしれな
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