機動戦士ガンダムSEED
0243話
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俺の新機体に関する開発や設計で忙しいと思うんだが……
「でも、良かったのか?」
「何が?」
「式典だよ。機体開発で色々と忙しいんだろう?」
俺のその言葉に、笑みを浮かべるレモン。まさに、薔薇の咲いたような笑顔という表現がそのままといった感じの魅力的な笑顔だ。
「大丈夫よ、T-LINKフレームに関しては一段落ついたから」
「何? もうか?」
「もうって程じゃないと思うけど……私達にしては手こずった方だし。それに一段落したと言っても、まだ目処が付いたといった所よ? 理論上は完璧な筈だけど、実際に作ってみないとどんな不具合があるか分からないしね。そもそもアクセルが使う新機体の最重要パーツなんだから、念には念を入れて当然でしょう?」
にこりと笑みを浮かべながら、フォークを持ってる右腕へと自分の腕を絡めてくる。レモンの柔らかくも魅力的な膨らみが俺の肘に押されてグニュリと形を変えるのを感じながら、照れを隠す為にぼやくように言う。
「……食えないんだが」
「私が食べさせて上げるわよ」
そう言ってフォークを取り上げ、ローストビーフを俺の方へと差し出してくる。
「ほら、あーんして」
「……レモン……」
「あーん、よ? 貴男の為に頑張っている私に少しくらいご褒美をくれてもいいんじゃないの。ほら、あまり躊躇っているとソースが床にこぼれるわ」
確かにローストビーフに付けられているグレービーソースが今にも床にこぼれ落ちそうになっている。
レモンも諦めるつもりはないようだし……内心で溜息を吐きながら、差し出されたローストビーフを口へと運ぶ。
「どう? 恋人に食べさせて貰うと一味違うでしょう?」
「そういう事にしておくよ」
そこまで言って周囲が静まりかえっているのに気が付く。と言うか、周囲の視線が痛い程にこちらへと集中していた。
チラリと見ると、トールがミリアリアへと持っていたフォークでテリーヌを差し出して『あーん』をしている。いや、それは男女逆だから。
「相変わらず仲がいいですね」
苦笑しながら沈黙を破って近づいてきたのは、キラだった。その両脇にはラクスとフレイの姿もある。
「そう言うキラこそ、仲がいいようで何よりじゃないか」
「あらあら、アクセルさんもそう思いますか?」
嬉しそうに微笑みながらラクスが口を開く。
「ご挨拶が遅れてしまいましたわね。今日はパーティに呼んで頂き、ありがとうございます」
「何、そう畏まる必要も無い。見ての通り皆で飲んで騒ぐ宴会だからな」
「そうですね、堅苦しいだけのパーティと違って皆さんとても楽しそうにしていらっしゃいますわ」
そんな風に会話をしている俺の横では、フレイが皿に料理を取ってキラへと渡しながら世話を焼いてい
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