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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第10箱 「ええ!…ゆ…夢の中まで?」
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よ。 僕の出生や正体について……。それは、唯の2歳児……二歳児の異常者(アブノーマル)って事で納得してくれないかな? 僕はこの世界……今の現実を精一杯楽しみたいんだ。……僕にも話したくない事、思い出したくも無いって事もあるんだ。……お願いします。」

劉一は…… 真剣に答えた。

「ふうん……。 それは本当みたいだね。 ……だけど残念だ、君のこともっとよく知りたかったんだ。不思議だよ。君の事を解析れば解析るほど、わかんなくなっちゃうんだよ……? まあいいや、今日は君と話せただけでも良かったからね。」


最初こそ難しそうな顔をしていたけど、 最後には笑いながら言っていた。


「君とは又いつか直接会いに来るよ。その時付き合ってくれるかどうか、答えを聞かせてくれよ?」


笑いながら話す。


「あはは……2歳児にはまだまだ早い内容だと思うけど……とりあえず うん。 考えておくよ安心院さん。あっ……でも……。」

「めだかちゃんが怖い……ってことだね?」

安心院さんは、図星っ!っと言わんばかりにそう言う。

「うぅっ…… 否定しないよ……。」

劉一は ぶるっ!!っと一瞬身体を震わせた。





「ははっ!まぁ いぢめるのはもう止めとくよ。 僕は真剣だって事だけわかってくれれば。 ……それに、まあ きっと会うことになるからその時改めて君に聞くとするよ。」

そう言うと、教室の入り口のドアが勝手に開いた。


「そこから出れば夢から覚める、今日はめだかちゃんの家に遊びに行くんだろう? まあさっきみたいな事の繰り返しになると思うけど、楽しんでおいでよ。劉一くん」

「いや……もうちょっと他での事で楽しみたいんだけどね……。 めだかちゃんとのバトルばっかじゃち……。」

流石に……ちょっと疲れる?

疲れるって言うレベルじゃないと思うんだけど……。



「まあ そう言ってやるなよ。 君ぐらいなものなんだ、めだかちゃんと渡り合える。競い合える。尚且つ追い越しちゃったりする男の子なんて……いや同い年に限らず。全人類で君くらいなんだぜ? 」



安心院は座っていた机から立ち上がりながらそう答える。




「大袈裟……だよぉ。……でも、そうだとしてもね……。さすがに毎日はね、疲れちゃうんだよ?安心院さん。」

首を左右に振りながら答えた。

「はははっ 君はさっきこの世界を楽しみたいッ って言ってたじゃん? その疲れだって楽しみの1つじゃないのかな?」

(ううっ!そーかもしれないけどさ……。)

「っ……。そ……そうだね?多分……。」

劉一は、かーーっと顔を紅くさせた。



劉一は、実は疲れながらも楽しんでいるんだ。


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