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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
黄巾の章
第15話 「ねぇ、貴方……孫呉にこない?」
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気をつけるよ」

 盾二は、そう言って後方を見る。
 なにを……ああ、桃香のことか。

「……やっぱり、桃香が心配?」
「……じゃない、って言ったら嘘になるさ。けど、俺が声をかけたら全部ダメになる気がするんだ」
「…………」
「……今はそっとしておくんやな。桃香もあんさんに甘えるだけじゃ、この先栄達なんて無理やし」
「……ああ」

 霞の言うとおりだ。
 この黄巾の騒動からもわかるとおり、この後の世は誰が見ても荒れる。
 その中で立身を目指すのならば、相当な覚悟と力が要る。

(あたしも……もっと、しっかりしなきゃな)

 あたしが、パンッと自分の両頬を叩いて喝をいれる。
 よっし!
 あたしは錦馬超だ!




  ―― 袁術 side ――




 ぺろぺろ。ぺろぺろ。

「はぁぁぁ〜……やっぱり蜂蜜水はうまいのじゃぁ……」
「よかったですね〜……美羽様」

 そう言ってわらわの口元を拭いてくれる七乃。
 うん、うん。愛い奴じゃのぅ。

「それでなんじゃったかの?」
「はい〜。都から美羽様に再度お呼びがかかっております」
「う? 前に断わったんじゃなかったのかや?」
「そうですね〜。断わったんだけど、また来たんですよ〜」
「む〜……めんどくさいのう」

 ただでさえ篭城しているこーきん相手に、こんなところにずっといるんじゃぞ?
 この上、都まで足を伸ばすのかや?

「でもでもぉ、ここで断わっちゃうと、美羽様の太守の役職が解任されちゃうかもしれませんよ〜? いいんですか〜?」
「む? 『かいにん』されるとどうなるのかや?」
「そうですねぇ〜……もう蜂蜜水は飲めなくなりますねぇ〜」
「そ、それはいやなのじゃ! 七乃! すぐ、すぐ都に行くのじゃ!」

 は、蜂蜜水だけは、ずっと飲んでいたいのじゃ!

「はい〜、わかりましたぁ。あ、でもでも、都から南陽黄巾軍に対する引継ぎの軍がもうすぐ到着しますので、その後になりますね〜」
「何でもいいから、わかったのじゃ! 蜂蜜水だけは守るのじゃ!」
「いよっ、この我侭お子様めっ! 蜂蜜のためならなんでもしちゃう偉い方!」
「わーはははは! わらわは元から偉いのじゃー!」

 うわーはははは! うわーはははは!

「じゃあ、私は引継ぎの軍の方に挨拶してきますね〜。あ、あと孫策さんも連れて行きますから、美羽様は蜂蜜水、おかわりしてもいいですよ」
「やったのじゃ! これ、すぐに蜂蜜水を持ってくるのじゃ!」




  ―― 孫策 side ――




「孫策様! 張勲将軍がお呼びです。すぐに本陣までお越しください」
「え〜……」
「わかった。すぐに向かうとお伝えください」

 わ
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