放課後 朝の決着そして・・・
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かって、百代と戦っていたと思っていたのだから無理もない。
「なぁ姉さん!もったいぶらずに教えてくれ」
痺れを切らした百代が千李に近寄る。
「はいはい。わかったから、近すぎるって」
千李は百代をいったん引っぺがし三人に向き直った。
「コホン、えっとまずは私が百代の後ろに行った時の移動方についてね。アレは縮地よ」
「しゅくち?」
一子が不思議そうに聞いた。
「それってなんなの千姉様?」
「ようはあれよ、何歩かで行く距離を一歩くらいで行くこと。まぁ、私の場合気を使ってやってるから、見る人が見れば瞬間移動したように見えるかもしれないけどね。一子だって練習すればできるようになれるわよ」
「本当!?」
またも目を輝かせる一子。
「ええ、練習さえ怠らなければね」
「うん!私やってみる。よーし。そうと決まれば早速明日から練習練習!」
一子はすでにやる気満々だ。
その姿を見た千李は驚くと共にうれしそうな笑みを浮かべていた。
「それにしても、いつの間に縮地なんで覚えたんだ姉さん?」
「旅してるときにね、ただ歩くだけじゃつまらないからずっと練習してたのよ」
「ふ〜ん。……私もやってみるか」
「ええ。できたら技のバリエーションも増えるから頑張ってやってみなさい。それで二つ目ね。あれは、川神流って言ったけど、私が考案したいわば新・川神流みたいな感じかな」
「あれは、俺も気になってたんだけど。一体どうなってんの?」
大和もこれには食いついてきた。
確かに百代の胸に拳があたった数秒後に百代が倒れたのだ、気になるのも無理はない。
それに気になっているのは大和だけでなく、百代も一子も鼻息を荒くしながら聞こうとしていた。
「あれの名前は震皇拳って言ってね。拳に溜めた気を相手に当てて、体内に送り込み、内部で弾けさせるって技なのよ。気の入れ方で威力も変わるしね。」
一子と百代は若干わからなそうにしているが、それはさておき。
「へ〜。……なんか千李姉さんがどんどんえらい方向に向かってる気がするけど。っと俺そろそろ帰らないと」
大和は携帯を取り出すと腰を上げた。
「ん。そうね、それじゃあ門のとこまで見送るわよ。百代、一子行くわよ」
「ああ」「はーい」
四人は門に向けて歩き出した。
「そういえば、姉さん」
「なによ?」
「さっきの戦いで私が瞬間回復を使っていては姉さんには勝てないって言ってたけど、どういう意味なんだ?」
「そのまんまの意味よ。その辺は自分で悩んでしっかり答えを出しなさい」
百代の問いに対し千李は冷たく言い放つ。
……それに気づけなかったら百代。お
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