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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第七十七話】
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四試合か、このまま勝ち続けたら三回戦で俺達と当たるのか…」


そして、ペア相手の名前を見てみるとそこに書いてあった名前が――。


「……ラウラとペアかよ」

「え?ほんとなの、ヒルト?」


そう身を乗り出し、トーナメント表を見るシャルル。

さらさらとした金髪からは、シャンプーの香りがした――。


「……鬼門だな、未来とラウラペアは。――ラウラに美冬やセシリア、鈴音にやった事に対してのつけを払わせるつもりだったが……むぅ」

「そうだね。ヒルト、どう戦うの?」

「……それは明日、宇崎と栗原ペアに勝ってからの話だな。勝たなきゃ戦えないんだし――しかし、厄介だな…幼なじみが相手ってのはやりにくい…」


――そんな風に呟いていると、セシリアが口を開いた。


「やはり、ヒルトさんにとっては未来さんと戦いにくいのはその……特別な人…だからなのですか…?」

「ん?幼なじみ同士だと呼吸がわかるんだよ、小さいときから常に一緒に居たからな。だからやりにくい…更に言えば未来は強いから、わかってても翻弄されるしな、これが」

「そう、なのですか…?」


――と、何故かまだ不安げな表情のままのセシリア。


「まあ何にしても、負けたとしてもせめてラウラには一矢報いるさ、これがな――本当は、こんな方法しか取れないのは嫌なんだがな」


そうこうしている内に、Aブロック第三試合が終了した。


「……次がラウラ、未来ペアの試合か。対戦相手は……四組の子達か」


――複雑だな、未来の応援はしたいが、だからといってラウラが美冬達にしたことをまだ許したわけではない。

――せめて、謝ってくれればとも思うのだが……。
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