暁 〜小説投稿サイト〜
転生者になりました。
プロローグ的なもの

前書き [1]後書き [2]次話
 突然だが、オレは死んだ。なぜだぁ!

「死因を知りたいですか?」
「頼む。」
「後ろからドスッと包丁で。」
「マジかよ……。」

 所謂通り魔らしい。何でおれなんだか。
 世界に多くある転生モノのように、車に引かれかけた女の子助けて代わりに自分は死んだ、ならまだ死にやすかったのに。

「この展開はオレを転生させるのか?」
『そうですね。ただ、あなたの想像するモノではありませんので悪しからず。』
「いいよ、もう。」
『では、こちらのカードを引いてください。』

 カード?カードで当てた世界に行けってことか。
 宙に浮かぶ光るカードの一つをタップする。するとそれが裏返り文字が浮かぶ。

「えーと、No.36、ヴァンレタイア?」
『はーい。では、特典はこちらになりまーす。』

 特典は自分で決められないのか?少し残念だな。
 えーと?なになに?

「魔力無限・魔法全習得・身体強化。」

 いいじゃないか。これだけあれば十分無双ができる。

『では、内容の確認を。転生先はNo.36、ヴァンレタイア。特典は魔力無限・魔法全習得・身体強化、の三つですね。何か質問はありますか?』

 質問……。あ、そういえば。

「ここはどこだ?家族はどうなった?」
『はい、家族の方はあなたの死を受け入れました。明日通夜が営まれます。』
「そう、ですか。」
『そしてここは天界の転生の間。私の仕事場の一つです。』
「仕事?」
『はい、18歳未満の不遇な死を遂げた方を転生させる仕事です。水子も転生させ、違う世界で生まれています。』

 そんなことまで。こいつ、ただの乳神じゃない。

『何か言いましたか?』
「いえなにも?」
『そうですか?「こいつ、ただの乳神じゃない。」と言った気がしましたが。』
 
 やはり只者ではない。

『もうないですね?いえ、あっても行ってもらいますが。』

 あ、問答無用なんだ。

『では、逝ってらっしゃいませ。』

 字が違うのでは!?
 と、いう間もなく地面が黒くなりそこに吸い込まれた。
前書き [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ