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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第7話 SAO 正式チュートリアル
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た。仮に凄腕プレイヤー達がいて、彼らがあっという間にBOSSを倒して自分は何も出来なかった。気が付いたら攻略されていてた。テスターとして選ばれたのに味気ない。と言うトラブルを回避する為のものだった。 全員が戦ってみて、そのデータを取るのにも効果的だとも判断していた。そして、その代わり、初回のBOSS戦で
LA
(
ラストアタック
)
した者には相応のアイテムが送られる。それは再戦では発生しない仕組みになっているのだ。だが、その仕様のせいだからだ。プレイヤーの大部分が高いエリアには降り立つ事が出来ないのだ。
リュウキが相当な腕前だったとしても、ソロでは限界がある。それはキリトの言葉だが、誰しもが知っている。こんな異常空間で一致団結して、大パーティで攻略なんて出来る筈も無い。勿論クラインもそう思っているのだろう。
『それでは、最後に諸君にとってこの世界が唯一の現実であるという証拠を見せよう。諸君のアイテムストレージに、私からのプレゼントが用意してある。確認してくれ給え』
それを聞くと、自然の動作で、ほとんどのプレイヤーが右手の指二本揃えて真下に向けて振った。当然だ。皆が茅場の説明に頭がいっぱいだった。そして、誰かが開けば次に自分もと混乱してはいても、連鎖的に続いていった。それにより、広場いっぱいに電子的な鈴の音のサウンドエフェクトが鳴り響いた。そして出現したメインメニューから、アイテム欄のタブを叩くと、表示された所持品リストに1つだけアイテムがあった。
そのアイテムの名前は≪手鏡≫
皆が、オブジェクト化し、手に取ったが。
「これは………。」
次の瞬間、この世界でリュウキにとっては思いがけない事が起こる事になる。嘗て、自分自身が危惧していた事態だ。いや、実際には起こってほしくなかった、が本音だろう。それはこんな異常状態となったとしても、同じだ。
手鏡を見た全員。即ちこのエリアにいるプレイヤーの全員が突然、白い光に包み込まれた。
それは時間にして数秒だったが……混乱させるには十分すぎる時間だった。そして、光が止むと。
「お前……誰だ?」
「いや、おめーこそ?」
光りが消えた後の事だ、クラインとキリトがそう言い合っていた。
「? お前も誰だ?」
傍から聞けば滑稽な光景だ……。ついさっきまで、会話を交わし、そして 短い時間だったとは言え、パーティを組んだ間柄だと言うのに、そんな会話は無いだろう。
……だが、当然その理由はある。
自身のアバター姿形が先ほどと変わっているのだ。そう、これは本来の姿、現実世界での自分の姿に強制的に変えられていたのだ。持ってる手鏡を見て唖然とする。
「ッ!!」
周りには性別を偽ったり、若く見せたりしているものもいる。更に場が混
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