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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第7話 SAO 正式チュートリアル
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たり、ゲームフラグが立っていない。或いはシステム的にそこを通るとゲーム不備が発生する地点に置かれているものだ。
「何言ってんだ? あのGM……頭おかしいんじゃねえか? なぁ? 2人とも」
クラインもあの言葉は信じていないようだった。
「確かに、普通はそうだ。……だが、
GM
(
アイツ
)
が言った事、出来るか出来ないか? と聞かれれば、出来ない事は無い」
リュウキはクラインにそう答えた。
「え?」
「ナーヴギアの信号阻止のマイクロウェーブ。それは、いわば電子レンジと同じだ。リミッターを外せば脳を焼く事も……」
リュウキの言葉を繋ぐようにキリトが答えた。
「そうだ、……可能だ。間違いなくな。……脳の水分を高速振動させ、脳は摩擦で一瞬で焼ききれる。現実でのログアウト。即ち死だ」
そう付け加えた。
「じゃ……じゃあよ? 電源を切れば良いんじゃ……」
クラインがそう聞く。電子レンジではないが、ナーヴギアにしろ何にしろ、電気で動くものだ。だから、元を断てば大丈夫だろうと考えた様だ。
確かに、それは間違いではない。だが……。
「内蔵してるだろう?ナーヴギアの重さの三割はバッテリーセルだ。人間の脳を焼くくらい訳はない」
そう、電源を切っても無駄なのだ。当初は恐らく不意のアクシデントでログアウトしない様に……、と言った措置だったのだろう。クラインもリュウキのその言葉に何も言い返せなかった。
「でもよぉ! 無茶苦茶だろうが! 一体なんなんだよぉ!」
クラインは怒りそう訴える。でも、まだ信じられない。その時だ、再び説明が返ってきた。
『……より具体的には、10分間の外部電源切断、2時間のネットワーク回線切断、ナーヴギア本体のロック解除または分解または破壊の試み――以上の3点だ。これら、いずれかの条件によって脳破壊シークエンスが実行される。……ちなみに現時点で、プレイヤーの家族友人等が警告を無視してナーヴギアの強制解除を試みた例が少なからずあり、その結果』
茅場であろう魔法使いは一呼吸置いた。そんな事を宣言する時も、淡々としている。
『――残念ながら、すでに213名のプレイヤーが、アインクラッド及び現実世界からも永久退場している』
人の死の宣告。……この言葉に場は一気に冷え、そして静まり返った。
「213人も……?」
「信じねえ……オレは絶対に信じねえぞ!」
キリトは呆然として、そしてクラインは頑なに認める事を拒んだ。
「………あの男は」
リュウキは、
あの男
(
・・・
)
との仕事の事を思い出していた。これまでの仕事の日々を、どういう人間なのかを。
――間違いない。
1つの結論に達した。
「こんな冗談は、決して
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