間幕:Ir de tapas (軽食屋巡り)
13 ?? ?????? ??? / 13日のカレー曜日)
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ェリクシアの……顎の下。
「ほーれゴロゴロするがいい」
ゴロゴロゴロゴロ
ゴロゴロゴロゴロ
「だっ、ダメっ! あぁっ、私はキシリアのものなのにっ!」
「口では強がっていても、体は正直だな」
ゴロゴロゴロゴロ
ゴロゴロゴロゴロ
すでにお気づきだろうが、彼の言う"綺麗どころ"とは、人間界の下町に住む野良猫たちのことだ。
まぁ、人間相手でも相当な"戦果"を上げている彼だが、人生の棺おけに肩まで埋まっている今となっては……すでに過去の話として葬りたい話題である。
今その話をしたならば、フェリクシアの体の向こうでキスマークだらけの状態で昏睡しているカリーナに何をされるかわからない。
「くっ、屈辱よっ! こんなのセクハラだびゃっ!? う、訴えるわにょっ!?」
「しらんなぁ? 俺は単に、キシリアから"夜這いにくる不埒者を退治してほしい"と頼まれただけだし」
意地悪な台詞と共に、彼の指使いが激しさを増す。
「あひゃあぁぁぁぁ らめぇぇぇぇぇぇぇ」
「体を無防備に開いて言う台詞じゃねぇなぁ」
ちなみに、彼がなぜフェリクシアを捕獲しているかと言うと……
何のことはない。
毎夜フェリクシアの夜這いに悩まされていたキシリアから相談を受けた結果であった。
恐ろしい事に、別に腕力で撃退できない事も無いのだが、さすがに女性を殴るのは主義にあわないという理由で、こんなセクハラそのものな手段を講じている。
……それにしても、魔獣の頂点に近い生き物であるマンティコアを屈服させるとはすさまじい指使いもあったものだ。
彼なら、愛撫でドラゴンを倒せるのかも知れない。
「それに、ライオン相手に愛撫してセクハラになるのか?」
そう、マンティコアであるフェリクシアの"生まれたままの姿"は、当然ながら蝙蝠の羽とさそりの尻尾のついたライオンである。
色気もナニもあったものではない。
ついでに彼が全裸なのは、単に寝るときは裸で寝る主義という理由と、フェリクシアが忍び寄ってくる寸前までカリーナとモニョモニョしていたからだった。
いわゆる『昨夜はお楽しみでしたねっ!』……である。
深くは追求すまい。
「ま、まんてぃこあらみょん! たでゃのりゃいおんじゅにゃいんでゃきゃらゃあぁぁぁ……」
「何いってるのかわかんねぇよ。 人間の言葉を覚えて出直してきなっ!!」
クリストハルトの神レベルの指使いに翻弄され、フェリクシアの意識が水に浸した塩のように溶けてゆく。
「ふにゃあぁぁぁぁぁぁぁ……」
やがてフェリクシアが完全に白目をむいたことを確認すると、クリストハルトはようやくその攻撃を止めた。
「さぁてと……気が付いたらもぅ夜明け前じゃねぇか。 俺もちょっと寝るかねぇ」
裸のま
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