第二十七話 江田島その十五
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「砂浜でか弱い宇宙人を誘拐しようっていう」
「拉致、だよな」
「そう、それよ」
まさにそれだった。
「そのお話のモデルになったりしてたから」
「北朝鮮なんてな」
今では日本では子供でも知っている、北朝鮮がどういった国かは。
「とんでもない国だよな」
「関係している組織もね」
朝鮮総連のことだ、悪名高きテロ支援国家の出先機関だ。
そうした組織とだというのだ、美優は顔を顰めさせて語る。
「来てあえて言うからさ」
「口では綺麗事言ってもなのね」
「あたしも最初はいい人達かなって思ったけれど違うんだよ」
裏の顔、それがあったというのだ。
「とんでもない連中だよ、本当に」
「詐欺師は普段はいい顔をするから」
彩夏は真理を語る、自分から詐欺師だと名乗る人間なぞいない。
「気をつけないとね」
「全くだよな、じゃあ次は水風呂入って」
美優は言う。
「そこで思いきり冷やしてまた熱いお風呂に入ったら」
「うん、お酒かなりなくなるよ」
「せめて二日酔いはしないようにしないとな」
美優は今度は景子に応える。
「明日朝起きたらすぐに走るんだよな」
「そうよ」
所謂早朝ランニングだ、健康的ではある。
「走ってそれからサーキットトレーニングもしてから朝御飯だから」
「健康的だよな」
「朝早く起きていきなり走るから」
それでだと、景子は話していく。
「二日酔いはないに限るわね」
「だよな、じゃあ今のうちにお酒抜いておくか」
美優は言った、そしてだった。
五人共水風呂、凍る様な冷たさのそこに入って身体を冷やしきってからまた熱い風呂に入る、それを二回程繰り返して。
お酒をかなり抜いてから自分達の部屋に戻る、ただ五人は気付いていなかった。同じ部屋の先輩達も気が変わって風呂場に来ていた、そこで半端に酒を抜いていたのだ、かなり抜いた五人とは違ってそうしていたのだ。
第二十七話 完
2013・3・17
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