第一幕その九
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手に入れた」
「指輪のことも知っているのか」
「しかしだ」
今のミーメの言葉には応えずにさらに言ってみせてきていた。
「その指輪を巡って彼らは争い」
「そして」
「ファゾルトは倒れファフナーは竜となりある洞窟で財宝を守っている」
さすらい人は言いながら森の奥に顔を向けてみせた。ミーメはその仕草を見て内心ギクリともなった。
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