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トーゴの異世界無双
第百六話 レアな魔道具ってやつか
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 驚いて言葉を失っているウースイではなく、バンリドが尋ねる。


「魔力だよ」
「魔力じゃと?」
「ああ、あれだけの数の火の玉を作ってんだから、それなりの魔力を消費するはずだろ?」
「……なるほどのう」


 顎を撫でながら納得する。


「だけど、アンタからは微量な魔力しか使用されていなかった」
「むぐっ!」


 またも唸りながら身を引く。
 何だかよく見てみると、本当に反応が面白い。


「そこで変だと思って観察してみた。するとだ、そのイヤリングから妙な魔力の流れが視えた」
「お前さん、魔力視認ができるのかの?」
「まあな」
「ははは! こりゃうっかりじゃったのうウースイ!」


 バンリドが面白そうに声を上げる。


「魔力視認されるとは、調べが足りんかったのう!」


 するとウースイは悔しそうに歯を食いしばっている。
 彼らは一応対戦相手である闘悟を調べたらしいが、魔力視認の能力までは知らなかったようだ。
 ウースイは不満顔を作り声を張り上げる。


「ああそうだっての! これは魔道具『魔補螺羽(まほらば)』。黒髪、てめえの言った通り、複製能力があるっての!」


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