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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第6話 決戦・アルカード
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い家族が笑顔で過ごす…
そんなどこにでもあるありふれた日常を…守ってやりたかった…防ぎたかった…。
【自分は……守れなかったから………。】
しかし…
敵の力量を見余った今 それは不可能に近いと…悟った…
(くそっ どうすればいい……?)
ジャックside out
地面に拳を打ち付けているままのジャックを見て……。
自分を支えてくれているジャックを見て……。
アカーシャはジャックの手を掴む。
優しく……包み込むように。
「ジャック……そう自分を責めないで 仲間でしょ?仲間を……大切な仲間を助けられるのだったらこれくらいどうでもないわ。」
アカーシャはそう言って、必死に笑顔を作った。
その笑顔は……俺の大好きな……。
いつの間にか、心に入り込み……虜にされてしまったアカーシャの……。
『っ!!』
そのアカーシャの口ぶりはまるでジャックの考えを読んだかのようだった。
そのせいか、少し驚いていた。
「………ふふふ 貴方とももう結構な付き合いでしょ?貴方が何を考えてるかなんて顔を見れば分かるわよ?貴方ほど正確にはわからないけどね…… ッ!」
“ゴフッ………”
口元を抑える……だが、吐血の量が多い……。
アカーシャの鮮血が 辺りに舞った。
「アカーシャ!喋るでない!今は休めるんじゃ!」
そのアカーシャを見て不敗が叫ぶ。
「くそっ アルカード……何故だ……。回復してやがる!雷撃による身体麻痺作用を起こしているはずなのに。」
そして、その後ろで絶望の内容が聞えてくる。
アレだけ深手を負わせた、と思っていたアルカードが再び始動しつつあるというのだ。
よくよく見てみると、アルカードは雷撃でいうことの聞かぬ体の部分を自分から破壊し 自身の再生能力を持ち そして、回復していったのだ。
それは荒っぽいやり方ではあるが これ以上無い速さで回復している。
――……もう【あれ】を使うしか無い…か。
ジャックは……考える。
仲間達を守れるのなら。
この笑顔を守れるなら。
一度は死を選んだ事のある彼だが迷いは無かった。
生きとし生けるものにとって、死とは絶対恐怖。
発狂してしまうものもいれば、足が動かなくなったりするものもいる。
それは、ジャックとて…元死人とて、それは例外じゃない。
だが、 腕の中で苦しんでいる彼女を守るためならば……。
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