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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第6話 決戦・アルカード
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。」



今でこそ、攻めれているようだが。

ここまでの道のりが、かなり長いものだった。

アルカードを人の、妖のいない荒れた荒野へ誘い出すのに膨大な力を使い続けた為か皆、もう満身創痍だった。

滅んだ街……とは言え、万が一にでも、そこに生き残りがいたとすれば、巻き添えになる恐れがあったからだ。

二次災害だけは防ぎたい。



だが、その影響で……ここまでの深手と体力を消費した。






(…やはり、……不安が当たった。当たって欲しくなかったが……。)




痙攣するアルカードを見ながらジャックは思う。

自然系(ロギア)の力は……この数ヶ月、いろいろと試した。

修行の一環でだ。

そのコントロールは問題なく出来るようになっていた。

そう……マグマや炎だけじゃない。

氷・光・先ほどの雷……etc

……種類は豊富だ。

これだけ使えれば敵を見つけるほうが難しいだろう。

そう考えるほどだった。

だが………。

アルカードの絶対的な力の正体。

それは強大な妖気だけじゃない。

異常なまでの巨体だけじゃない……。

その巨体の全ての部位に当てはまる、≪異常な速度の再生能力≫だった。



そう…




【炎で焼いても】【マグマで焼き尽くしても】

【砂の渇きで干からびさしても】【光の重い一撃でも】

【凍らせて砕いても】


その体は再生する。

まるで、ダメージが無かったかのように…。

全く効いてないことはないだろうが、その回復力だけは異常だった。

4人で全身全霊……全力で攻撃して漸くここまでこられたのだ。




眷属の触手には問題ないが。

その触手も数が多い。



(どうなってんだ……コイツは……。)



そう考えてしまうのは無理も無い。

そして……俺は 一瞬 意識を乱してしまった。





「ッッ!!いけない!!」


“バッ!!”





仲間達の背後に。

悪意のある気配を感じたアカーシャは皆の背後に回りこむ!


アルカード本体に唯一気づけたアカーシャが皆を庇う様に 無数の触手の前に、仁王立ちをしたのだった。






“ドスドスドスドスッ!!!”













俺の目の前の光景は……。

アカーシャの体を無数の触手が貫いていくという

悪夢の光景だった。





そう、彼女が……身を挺した。

アカーシャがアルカードの攻撃に気づけたのは偶然と幸運であった。

アルカードの放った 肉片はひとつずつが意思
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