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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第8箱 「ええ!!まさかの延長戦なの……?」
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れて逃げようとしたんだけど……。
劉一は足元を滑らせてしまいバランスを崩してしまっていた。
地面が削りに削られていたから滑りやすくなったみたいだ。
「よしっ!もらったぞ!劉一!!?」
千載一遇!
それを見ためだかが抱きつくように飛び掛ってくるが……
“スカッ………”
「何ッ!」
その両手は空を切った。
なぜなら……。
“……つるッ!!”
「え!?」
劉一はバランスを崩しただけではなく。
完全に踏ん張りが効かなくなって……
“ドテッ………!”
地面に倒れてしまったからだ。
めだかはダイビングヘッドをするように劉一に飛び掛ったのが仇となり。
その両手は何も掴むことなく、劉一を飛び越えてしまったのだ。
その瞬間。
“〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪♪♪♪♪♪♪”
セットしていたタイムアップの音楽が響いた……。
そう、つまりは!
「やったー!りゅういち君が勝った!!」
「わぁーい!お菓子だーー」
「ばんざーいばんざーい!!」
後ろから歓声が上がる。
「いたたた…… ううぅ…鼻打っちゃったよ……(涙) ……ん?あれ?」
周りを見てみると…
はしゃぐ…友達たちと…
茫然?…とまではいってないけど…
めだかちゃんの驚き…の表情だね?
「……そっか終わったんだね…… 何かすんごく長い5分だったよ……」
めだかちゃんのところへ行き。
「あはは……最後は危なかったよ…。僕の方が運があったね? 流石はめだかちゃんだね?」
そう笑いながらめだかに言う。
「ふふふふ……そうだな!だが劉一!貴様も流石だ!」
めだかも笑っていた。
そして、握手を交わす……。
めだかが笑ったのは…。
頭脳だけじゃなく、身体能力でも超えるべき男だと分かってしまったためだ、
文武の全てを…
自身と同等… 否、それ以上…のもの。
≪特別な友達だ≫
嬉しいかぎりだ! 今の今まで、対等の者もいなかったのに。
これでは顔が破顔せずにはいられない!らしい……。
「では、勝者の皆に約束の物を配るとしよう。後劉一!話があるから幼稚園が終わっても帰るで無いぞ?」
めだかはこれでもかって言うくらいの笑顔を見せながら言う。
……なんだろう??ちょっとこわいよぉ。
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