第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第5話:人が居れば情報が集まる
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宿屋に泊まりたくても、お金を全然持ってないのだ!
俺の銅の剣を売ろうかと思ったが、世界を旅するのに武器は必要で、リューノちゃんの魔法と拙い鞭攻撃だけでは、大変危険極まりないのだ!
しょうがないから野宿しようって話したら、凄く真剣な目つきになって近くの道具屋へダッシュするリューノちゃん。
俺も慌てて後を追う……
一体どうしたのだろうか?
「あのオジサン!」
「いらっしゃい可愛いお嬢さん! 何か入り用かな?」
入り用も何も、欲しい物があってもお金がないから買えないんだよ……
「このイヤリング……買って下さい!」
「ほう……これは随分と高価な代物だねぇ……」
確かに俺もそう思ってた……
宝石とかの価値は良く判らないけど、見た感じからして凄く高そうなイヤリングだ。
「う〜ん……これなら4000ゴールドで買い取るよ。どうだい、売るかい?」
「よ、4000……そ、それは大好きなお父さんに誕生日プレゼントで貰った大切なイヤリングです! そのお父さんとはぐれ、捜す旅をする為にお金が必要になりました……本当は売りたくないのだけど、どうしてもお金が必要なんです。だからお願いします……もうちょっと高くして下さい……」
リューノちゃんは泣きながら道具屋の主人に懇願する……
本当に大切な物を手放さねばならない事態に、心底涙を流している。
俺はどうする事も出来ない……だからこそ何としても彼女のお父さんを見つけないと!
シンSIDE END
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