10話 第二の転生者と妖精王
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魔法に対して使えるのさ
くくく……お前の魔法便利だな
使わせてもらうぜ!
もう一度ムスペルヘイムだ?」
面倒だな……
グングニルがあるという事は幸い他の道具も使えるということだ
炎の剣か……
何がいいかな……
使い勝手悪いが
「換装、嫉妬の炎槍」
レインの手に現れたのは淡い紫色の槍だった
石突、柄、そして鋒まで同じ色の槍
その槍は細部まで拘っており大きな龍にも見えるように造られていた
「ふーん、それがお前の武器か……だが、俺にはこれがあるのさ!行け、輪廻幽兵」
ガイルの周りに現れたのは赤黒いシェイドだった
これはギルドの周りにいたのと同じだった
「こいつは……復活するタイプのシェイドか!
なら、本体を叩かないと無駄か
久しぶりに暴れるぞレヴィ!」
すると、レインの周りにゆらりとした空気が漂い始めた
「なんだ……
面白い……勝負だレイン?」
「正直面倒だが……潰す…俺のギルドを壊した罪だ
相応の罰を受けろ?」
「だが、俺のムスペルヘイムには勝てんさ?焼き尽くせムスペルヘイム?」
紅い炎が剣から上がりレインを襲い始めた
「……なんだ…その程度か
俺の魔法使っておいて…がっかりだよ…」
ブォン?
レインがレヴィ・ア・タンを振るうとムスペルヘイムの炎は掻き消えてしまった
「なっ?何故燃え尽きない?」
「お前の魔力じゃランクは精々3が限界さ
俺の着ているコートもこいつもランクは10
その程度じゃ比べるまでもないさ
だが、羨ましいな」
「あぁ?何を言って……?」
羨ましい
レインがそう言った途端レヴィ・ア・タンからその槍と同じ色の炎が上がり蛇のようなドラゴンの姿をとった
「こいつはな俺が羨ましい、妬ましいと思ったものを焼き尽くすのさ
俺は……お前とお前のムスペルヘイムの弱さが羨ましい?」
ゴォ!
そんな音と共に炎のドラゴンはガイルを飲み込みその体で焼き始めた
「な、何だよこれ?
熱い!うわああああああああああ??」
ボシュウ……
炎が消えたそこには
ガイルが着ていた服のみが残されていた
「さて、これでシェイドも消えただろ
グリードメイクは戻ったかな……
よっと…!」
レインの手には小さな指輪が現れた
「これを嵌めて……よっ!」
レインが指輪を嵌めた手を上に翳すと
ヒューーーーーーー
ドーーーーーン?
「よし、戻ったな」
花火が上がり
その花火は
WIN
となっていた
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