エンディング2・再会
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た。
だったら答えは決まってる。
「だったら、また冒険に行くよ。 あー、だからと言ってすぐに飛ばすなよ! 聞きたいことは山ほどあるし。 そうだ、今まで戦ってたユグドラル大陸の特定の時点に俺を送ったりはできる?」
「前半はオッケーですし。そして後半はごめんね。 それは出来ないの……少なくともわたしちゃんには無理ですし……」
「そんなすまなさそうな顔すんなってwらしくないぞw」
「うん!」
俺と彼女は、例の殺風景どころか真っ白で何も無い空間へとまたやってきた。
気を効かせたのか一面の緑の草原に風景が変わってるのは彼女が何か端末を操作したからだ。
頭上には大きな木が作り上げた木陰があり、思わず大の字になって仰向けになると気持ちがいい。
前回は途中で邪魔が入ってしまったから気を付けて聞いてみようかと質問を投げかけた。
「なぁ、また答えたら攫われたりとかそういうのなるなら答えなくていいんだけど」
「ふんふん」
「お前のこと、なんて呼んだらいいのかなって……」
前回この質問に答えようとした彼女は大神に連れ去られ、先ほどの岩屋に閉じ込められた。
今まで通りなんだっていいよーって答えた彼女だったが、糞女神だけはやめてーwと補足は忘れない。
当たり前だ、もう二度とそんな呼び方をするものか。
その後彼女が言うには、もともと彼女も俺と同じように異世界を巡る戦士だったのだけど、元の暮らしに戻るよりも転移先で永住したいって思ったそうだ。
その時彼女に憑いていた案内人はそれでいいか一度だけ確認したのだが……
深く考えもせずそれでいいと答えたら彼女の案内人は解放され、自分がその後釜にされてしまったのだ。
その際、自分の名前と記憶の一部を大神に奪われてしまったのだという……
この仕組は戦士の側に知らせることは禁じられていて、"こんなトコ嫌だ! 元の暮らしに戻りたい!"って思うようなとこに飛ばされたりしたのは彼女なりの優しさなんだと思い、胸が熱くなった……
「知らなかったとはいえ、今まで酷いこと言ったり態度に出して……ほんとにごめん」
「全然悪くないですしーw でもそうやって悪いと思ったら率直に謝るとこだいすきですし……わたしちゃんだって説明不足過ぎだもん」
「そして、ほんとにそういうこと俺に教えちゃってよかったの? また大神に何かされない?」
「ダイジョブ! ゆーくんのおかげで今は女神さんの管轄に入っちゃったからw手出しはされませんし」
「じゃあ、名前はとられたままなの?」
「うん……」
「………あのさ、お前が嫌じゃ無くて、名前を取り返すまででいいんだけど、ん〜」
「なになに?
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