暁 〜小説投稿サイト〜
東方守勢録
第四話
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
っていた。弾幕は爆音とともに着弾していき、かるい煙があたりを埋めていった。


「うわっ!? 紫?」

「誰! 姿を見せなさ……!?」


煙が晴れた後、現れたのは二足で立つ機械だった。

だが、ところどころが破損しており、数秒たつとその場に倒れてしまった。


「……アンドロイド?」

「こんなものがあったなんて……!?」


状況が整理しきれない一同に、突如無数の機械音がそこらじゅうからなり始めた。


「どうやら……」

「まだいる……みたいですね」

「……」


三人は何も言うことなく戦闘態勢を取っていた。














「くそっ!! 一体何体出てくんだよ!!」


アンドロイドたちの攻撃に、俊司達は厳しい防衛戦をしいられていた。

4階に上がる階段まで到達していたが、後方からの猛攻によってなかなか進むことができずにいた。挙句の果てには、時折4からアンドロイドが下りてくる始末。

このままでは集中力も体力も何もかもなくなってしまう。そうなってしまえば、ゲームオーバーだった。


「これじゃあキリがないですよ!!」

「ちくしょ……だああ!!」



アンドロイドは俊司達にしゃべる暇も与えずに攻撃し続ける。俊司達は微かにへりつつある集中力えお駆使しながら、一体一体確実に倒して行った。

そんな中、紫がいきなりしゃべり始めた。


「俊司君! 妖夢!」

「何!」

「先に行きなさい! ここは私がなんとかするわ!」


そう言った瞬間、紫は目の前に大量スキマを展開させる。そこから出てくる大量の弾幕が、アンドロイドたちを攻撃していった。


「さ、行きなさい」

「でも……紫……」

「きちんとケリをつけるんでしょう?」


紫はそう言って笑った。

俊司は一瞬目を丸くしていたが、紫の意図を感じたのか少し笑っていた。


「わかった……ありがとう」

「上にもいることは確かよ。気をつけてね」

「ああ。妖夢、行こう!」

「はい!」


二人は自分達のやるべきことのため、駆け足で階段を上がって行った。


「さて……」


紫は軽く溜息を吐く。

スキマを消した後、目の前にはアンドロイドの残骸と、半透明の物体がいくつも並んでいた。それらを歩く見渡したあと、かるく睨みつける。


「さ……ここを通りたいなら……私を倒してもらいましょうか?」


紫はそう言って再度スキマを展開させた。













同時刻 捕虜監視室


「……雛さん、一度弾幕を解いてもらってもいいですか」


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ