機動戦士ガンダムSEED
0240話
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界での俺の悪友といった所だろうか。そして女の方はナタル・バジルール。ムウの恋人で現在は他のアークエンジェルクルーと同じくオーブへと身を寄せている。
「にしても……化けたな……」
コーネリアを見ながら、ムウはそう呟く。他の連中と同じように見惚れてはいるのだが、それでも声を出す事が出来るというのはさすがと言うべきか。
「ムウ、あまりジロジロと見ては失礼ですよ」
ムウが着ているスーツの裾を引きながらナタルが注意する。
「へぇ、軍服以外のナタルというのも新鮮だな」
俺のイメージで言えば、ナタルと軍服はある意味イコールで結ばれている。だが、今日のナタルは濃いグリーンのドレスを身に纏い華やかさを増していた。
「だろう? ナタルがどうしても地味目の物ばかり選ぶんでな。俺が選んだんだよ」
なるほど。コーネリアの着ているドレス程ではないが、大きく胸元が開かれている辺りは恐らくムウの趣味なんだろう。
「その、派手なのは困ると言ったんだが……ムウがどうしてもと聞かなくてだな」
自分でも着慣れていないのに自覚があるのか、ナタルはどこか恥ずかしそうにしている。
「アクセル」
「シャドウミラー」
「異世界人」
「隣にいる女は誰だ?」
「オーブを勝利に導いた立役者」
コーネリアと共にナタルのドレス姿を褒めていると、ムウの呼びかけで俺達の正体に気が付いた者がいたのだろう。より注目が集まっていく。だが、今回の注目はコーネリアの時のようなものとは違い、どこか俺達を……否、俺を見定めるかのような視線だ。
「……悪い」
それに気が付いたムウが謝ってくるが、軽く首を振る。
「気にするな。どのみちいずれ知られる事だ。早いか遅いかの違いでしかない」
俺がそう言って苦笑を向けると、タイミングが良いのか悪いのか……パーティ会場の照明が一斉に消え暗闇に包まれる。
そして壇上の上へと照明が集まり、そこにはいつの間にかウズミの姿があった。
「会場の皆さん、今日はオーブ政府主催のパーティにお越しいただきありがとうございます。地球と宇宙。ナチュラルとコーディネーターの間で起こった悲しい戦争でしたが、それも既に過去の話となりました。今日は思う存分飲み、騒ぎ、踊り、語り明かそうではありませんか」
ウズミが話をしている間に、ウェイターがパーティの参加者へと飲み物を配っていく。酒の種類は分からないが、俺もグラスに入ったアルコールを渡される。
「悪いが、アルコールは苦手でな。ジュースかお茶でも頼む」
「かしこまりました」
ウェイターが軽く礼をし、近くを通りかかった別のウェイターが持っていたジュースを渡してくる。
「では、オーブとシャドウミラーの輝かしき未来に……乾杯!」
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