暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダムSEED
0240話
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
界での俺の悪友といった所だろうか。そして女の方はナタル・バジルール。ムウの恋人で現在は他のアークエンジェルクルーと同じくオーブへと身を寄せている。

「にしても……化けたな……」

 コーネリアを見ながら、ムウはそう呟く。他の連中と同じように見惚れてはいるのだが、それでも声を出す事が出来るというのはさすがと言うべきか。

「ムウ、あまりジロジロと見ては失礼ですよ」

 ムウが着ているスーツの裾を引きながらナタルが注意する。

「へぇ、軍服以外のナタルというのも新鮮だな」

 俺のイメージで言えば、ナタルと軍服はある意味イコールで結ばれている。だが、今日のナタルは濃いグリーンのドレスを身に纏い華やかさを増していた。

「だろう? ナタルがどうしても地味目の物ばかり選ぶんでな。俺が選んだんだよ」

 なるほど。コーネリアの着ているドレス程ではないが、大きく胸元が開かれている辺りは恐らくムウの趣味なんだろう。

「その、派手なのは困ると言ったんだが……ムウがどうしてもと聞かなくてだな」

 自分でも着慣れていないのに自覚があるのか、ナタルはどこか恥ずかしそうにしている。

「アクセル」
「シャドウミラー」
「異世界人」
「隣にいる女は誰だ?」
「オーブを勝利に導いた立役者」

 コーネリアと共にナタルのドレス姿を褒めていると、ムウの呼びかけで俺達の正体に気が付いた者がいたのだろう。より注目が集まっていく。だが、今回の注目はコーネリアの時のようなものとは違い、どこか俺達を……否、俺を見定めるかのような視線だ。

「……悪い」

 それに気が付いたムウが謝ってくるが、軽く首を振る。

「気にするな。どのみちいずれ知られる事だ。早いか遅いかの違いでしかない」

 俺がそう言って苦笑を向けると、タイミングが良いのか悪いのか……パーティ会場の照明が一斉に消え暗闇に包まれる。
 そして壇上の上へと照明が集まり、そこにはいつの間にかウズミの姿があった。

「会場の皆さん、今日はオーブ政府主催のパーティにお越しいただきありがとうございます。地球と宇宙。ナチュラルとコーディネーターの間で起こった悲しい戦争でしたが、それも既に過去の話となりました。今日は思う存分飲み、騒ぎ、踊り、語り明かそうではありませんか」

 ウズミが話をしている間に、ウェイターがパーティの参加者へと飲み物を配っていく。酒の種類は分からないが、俺もグラスに入ったアルコールを渡される。

「悪いが、アルコールは苦手でな。ジュースかお茶でも頼む」
「かしこまりました」

 ウェイターが軽く礼をし、近くを通りかかった別のウェイターが持っていたジュースを渡してくる。

「では、オーブとシャドウミラーの輝かしき未来に……乾杯!」
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ