機動戦士ガンダムSEED
0240話
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ィの開始時刻ですので会場までお越し下さい」
俺とコーネリアのいた控え室のドアをノックしてアスハ家の使用人がそう声を掛けてくる。
「分かった。すぐに行く」
そう返答し、手をコーネリアへと伸ばす。
「さて、じゃあパーティに行こうか。このコーネリアを独り占めに出来ないというのはちょっと残念だが」
「何、今夜にでも思う存分独り占めさせてやろう。……もっとも、その時は私がアクセルを独り占め出来ないのだろうがな」
苦笑を浮かべながらコーネリアが俺の手を取り、腕を組んで部屋を出る。
やはりと言うか、当然と言うか、パーティ会場までの短い距離だったが、その途中で俺達……と言うか、コーネリアを目にした客達は揃いも揃ってその美貌と凄絶なまでの色気に視線を釘付けにされていた。何が凄いかと言えば、男だけではなく女の目までも惹き付けている事か。
「凄い吸引力だな」
視界の隅で、コーネリアを目にした男が思わず視線で後を追い、それを見たパートナーの女がジト目で睨みつけている。かと思えば、反対側の通路では男女揃ってコーネリアに目を奪われていた。
「パートナーとして鼻が高いだろう?」
組んでいた腕に力を入れ、その柔らかくも魅力的な肢体を俺へと押しつけてくる。
そんなコーネリアの様子を見た男達は、当然コーネリアの相手である俺へと嫉妬混じり……いや嫉妬100%の目で俺へと視線を向ける。その視線はまるで物理的な圧力を感じさせるような強さだった。
「コーネリア、そろそろ会場だ」
「……もうか。しょうがないな」
嫉妬の視線を耐えきり、ようやくパーティ会場へと到着する。
既に参加者達は集まっており、それぞれに雑談をしながらパーティの主催者であるウズミが登場するのを待っている所だった。
そんな中に俺とコーネリア……いや、見栄を張ったな。コーネリアが登場すればどうなるか。当然コーネリアに見惚れて動きを止める者を大量に作り出す事となる。
そこかしこで話し声が聞こえていたが、会場へとコーネリアが到着した瞬間徐々に視線が集まり、言葉も出せない程にコーネリアへと魅了され静かになっていく。そしてそんな中、2人の人物がこちらへと近づいて来た。
「アクセル!」
普通のパーティ会場ならどうという事のない声の大きさだったのだろうが、あいにく現在はコーネリアに魅了されている者が多数で静まりかえっていた中での発言だ。会場中の注目を受けたその金髪の男は苦笑を浮かべながら近づいてくる。
そしてその男の隣には、溜息を吐きながらも男と一緒にこちらへと近寄ってくる黒髪をショートカットにした女の姿もある。
「ムウ、ナタル。お前達もこのパーティに参加を?」
そう、目の前にいる男はムウ・ラ・フラガ。このSEEDの世
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