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トーゴの異世界無双
第百四話 間一髪ってとこだったな
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「ん〜何かすっげえ恥ずかしいな」


 いつの間にかタイセーから解放された闘悟は、頭を掻きながら少し焦り声を出す。
 だがそこで少し気になったことがあった。


「あ、試合はどうなるんだ?」
「そういえばそうだな」


 ミラニも思い出したかのように声を漏らす。


「あ、それならウチらの負けでええわ」


 セイラの言葉に傍にいるタイセーも頷く。


「セイラ?」
「ミラニちゃん、それにシャオニちゃん。この勝負、セイラ達の負けや」


 ミラニとシャオニを交互に見る。


「……それでいいのか?」
「ええって。十分楽しめたし、そっちのお兄さんには命まで助けてもろたし」


 タイセーを見ると、彼も言いたいことはセイラと同じみたいだ。


「……分かった」
「了解だよん!」


 二人の了承を得てセイラは片手を上げる。


「そういうことや! ウチらは降参するで!」


 その言葉を受け、モアがマイク越しに声を届かせる。


「と、いうことは! この第九回戦! 勝者はミラニ・シャオニペアです!」


 歓声が轟き、大気を震わせる。

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