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大魔王からは逃げられない
第二話 ※
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顔をなんとか律した。普段から冷静な顔を崩さないシオンだが、こう見えて嫉妬深い一面もあるのだ。


「シオンみたいな美人さんに奉仕されて嬉しくないわけがないし、俺がシオンに飽きる筈がないよ。それに、これからはシオンが起こしてくれるんでしょ?」


 朝の奉仕は今に始まったものではない。魔王に成る前は毎日と言っていいほどシオンの性技によって起こされていた。


 アリアードにいた頃はフェリスやミランダ、リリアたちも起こしに来るようになったため、争うように奉仕権の奪い合いに興じていた。事実、早い者勝ちで一番に部屋に辿りついた者が朝の奉仕権を獲得できるという、暗黙の了解があったらしい。


 フェリスらも朝の奉仕に加わったこともあり、シオンに起こされる機会は確実に減った。それでも一週間のうちの半数はシオンが勝ち取っていたが。


「――ええ、もちろんです。節操のないご主人様のコレは……私がお慰めしないといけませんから」


 妖艶な笑みを浮かべたシオンは再び股間に顔を埋め、鈴口から透明のエキスを分泌している肉棒を口腔へと収めた。


「んふぅ……相変わらず……ちゅぱっ、んちゅっ、ちゅぷぷ……! 大きなチンポ、ですね……ぴちゃ、じゅぽっ、じゅぽぽっ……! 口に、入りきれませんよ……。これで毎日……じゅぽっ、ちゅっ、ぢゅぷっ、んぢゅっ……女を泣かせるのですね……」


「おおぅ」


 舌先を尖らせて鈴口を舐め転がし、肉竿の筋をレローッと舌を這わせる。ゾクゾクっとした快感が背筋を這い上がる感覚が堪らない。


「ホント、憎らしい人……んっ、じゅるっ、ぢゅるっ、レロレロ……んふぅ、ちゅっ、んぢゅっ、ぷじゅぶっ……」


 竿を扱きながら亀頭を、裏筋を、雁首を舌が躍る。チロチロと舐め転がし美味しそうにカウパーを啜る姿に劣情をそそられた。


「どう、久しぶりのチンポの味は? 久しく口にしてなかったから、さぞや新鮮なんじゃない?」


「ごひゅりんひゃまの――んっ、ちゅぽんっ……! ご主人様のチンポの味なんてとうの昔に舌に染みついています。新鮮味もなにもありません」


(その割には豪く嬉しそうに息子を頬張るよね)


 そんな感想が胸中を過ったが、口にはせず胸の内に留めた。要らぬ言葉で勘気に触れたくはない。


「そう? じゃあ、その染みついてる舌にもっと染みこませてあげるよ」


 俺の意図している言葉がわかったのだろう。シオンは仕方がありませんねと口で言いつつ、喜々として肉棒を頬張った。


「んじゅぷぷっ、ぢゅぴっ、じゅるるるっ……! じゅぽっ、ぶぽっ、じゅぶっ……! んじゅっ、ちゅぱっ、ちゅぴっ、ちゅぱっ、ちゅぴっ……!」


 それまでのネットリとした
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