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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第5話 第1層・はじまりの街・西フィールド
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色のゲージから、赤へと変わり……、完全に消失する。
すると同時に、フレンジーボアの身体が青く光り、そして最後には鮮やかな硝子片となって、弾けて砕け散った。
「い……よっしゃあああ!!」
クラインは、空に右拳を突き上げ盛大にガッツポーズ。
「おめでとう」
そして、キリトも近づいて手を出し、クラインとハイタッチをした。
「おー!っておい。リュウキもしようぜ? ハイタッチ!」
「……オレは別に良い。アイツを倒したのはお前らだろ?」
リュウキは加わらずに、素っ気なくそう返したが。
「まあ、そう言うなって」
キリトが『加われよ』と言う前に、リュウキの手を引っ張っていった。
「わっ、な、何だよ」
「ほら、ハイタッチだハイタッチ」
笑いながらそう言うキリト。そしてクラインも笑っていた。それを見てリュウキはため息を吐くと。
「……わかったよ。」
観念した様に、手を差し出した。
「へへ!」
こうして、3人はハイタッチを交わしたのだった。
――……リュウキはこの時、思っていた。
キリトはかなり強引だった。でも、以前もこんな感じだっただろうか? 置いていく時も、別に文句を言っていた覚えはない。
(だけどなんでだろう……、悪い気はしない、な。こんな空気も……)
キリトの変化、そしてそれを受け入れている自分も、悪い気は不思議としていなかった。……だけど、同時にリュウキには疑問も生まれていた。
「……でもあのイノシシは、雑魚も雑魚……。所謂、序盤のモンスター。スライムみたいなものだろ? それで毎回するのか? ハイタッチ」
そう聞くと、クラインは唖然としていた。どうやら、クラインはあのモンスターの事を知らなかったようだ。倒せて当然。入門編。チュートリアルクラスのMobだということを。
「ええ〜〜。マジかよ!おりゃてっきり中ボスクラスかと……」
折角倒したのに、とクラインは項垂れていた。その言葉を聞いたリュウキは、少し笑った。
「……こんなのが、此処の中ボスだったらオレはもう全層突破している。あのβテスト期間中でな」
そう言っていた。そして、キリトも笑う。
「それはオレも言えるぜ? 雑魚モンスターだし」
その点に関してはキリトも同様だった。
「くぅ〜〜マジかよ……。」
クラインの前途は多難のようだとこの時そう思っていた。
そして、その後はモンスターと戦う事はせず、暫くクラインはスキル発動の練習をしていた。
「………おお〜〜っ!」
クラインは何度かボアを倒し、剣を実際に振るい、漸くソードスキルのコツを掴んだようだ。
ソードスキルの成功の確率も上昇してい
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