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ソードアート・オンライン〜Another story〜
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い笑みだったから。
「いや……それに。爺や。僕は
不正
(
チート
)
を使う……っとか、そんな目的じゃないよ? あくまでゲームを楽しむのが最優先なんだからさ。そんなの使うのは本当にズルだしね。 ……変えたりするのは、他のプレイヤー対策にだよ。中にはハックしてきたり、ウイルスを送ってきたりするヤツもいたり、アカウントを盗もうとする人もいた。はっきり言って オンラインの世界、それに今度の仮想空間は僕にとっての現実って言っても良い所なんだ。……僕はそのオンラインと言う世界は大好き。そんな世界で不正をする輩は、大嫌いなんだ。大好きな世界を汚すのなら、その世界を歪めてでも……って思ってね? 勿論、終えたら元に戻すよ」
「それはそれは……、坊ちゃんに手を出す輩が可哀想に思えてきます。とても刺激的な報復ですな」
突然、コンピュータがダウンしてしまうなど、プレイヤー側からしたら最悪の現象だ。データデリートとかになったら……尚更だろう。ゲームにつぎ込んだ情熱、時間の全てが瞬く間に消されてしまうのだから。
「ははは……。それにこの新たなジャンル。『VRMMO』それも凄く楽しみにしてるもう1つの世界なんだから」
そう言うと、少年は天井を眺めた。 今なら判る。
――……茅場の考えが自分と似ているかもしれないと。
でも、あそこまで……情熱的になれるか?鬼気迫る……何に変えてもとまで思うか?と言われればYESとは直ぐに答える事なんか出きない。自分には こっちの現実世界には爺やとプログラマーとしての少しの仕事だけ。それらがあるから、あの世界だけの為に、こっちの世界の全てを変えてでも……とはどうしても思う事は出来ない。この世界には爺やがいてくれるから。
本当は、……それだけで良いんだ。今いるこの場所、
現実
(
・・
)
なんて、爺やがいてくれるだけで。
それ以外ではあっちの現実世界で楽しむ。見たとおり娯楽を身体全体で感じながら……。そして、それはどんなジャンルのゲームでも良い。楽しくて仕様がないんだ。
「私は、坊ちゃんがその楽しみな世界で……心を開いてくださる相手が出来る事を願います。私に話しかけるように……自然に出来る仲間を。現実では厳しくとも……相手も同じ人間。仮想の世界で仲間を……それを願います。勿論、親として……も、です。そう望みます」
優しく笑っていた爺やは、今度は心配する親の様な表情をしていた。
「…………っ」
少年はこの時何も答えなかった。かつて、様々なオンラインの世界で無類の強さを誇っていた。そう……強さが呼ぶのは賞賛の言葉だけで無い。
《妬み》《嫉妬》《憎悪》
それらの様々な負の感情も渦巻く。その渦中にいるのが彼だった。だからこそ、ゲーム内で仲間を作らない。作ったところで、どうせ……出来
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