暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜銀白の剣士〜
第13話
[5/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■





Side リアス


 ナギが全力で放った『神討つ剣狼の銀閃(フェンリスヴォルフ)』でさえ、ライザーを倒すことができずに、ライザーを本気にさせただけで、先ほどから、ナギは防戦一方だ。

 そして、ついにライザーの攻撃がナギに当たって、ナギはふき飛ばされる。貯水タンクに衝突した。すぐさま、アーシアが駆け寄って、ナギの治療をするが、途中でアーシアはライザーにやられてしまい、退場となる。

 私の残った下僕は朱乃とイッセー、そしてナギのみとなった。朱乃はライザーの残りの下僕の相手をしているようで、こちらにはこれそうにもない。もう、打つ手はなかった。

 しかし、それでもナギは立ち上がった。

「ナギ! もういいわ! 下がりなさい!」

「部長の言うとおりだ! いくらなんでもヤバイってッ!」

 ナギの背中に向けて叫んだ。イッセーも同意するように叫ぶ。

「リアスの言うとおりだ人間。お前は人間にしてはよくやったよ。この俺に本気を出させたんだからな。だから、もう眠れ」

 ライザーも私の意見を促すように言う。

「すぅ・・・・・・・・はぁー」

 しかし、ナギは私たちの言葉を無視して、深呼吸をし『鞘に収まりし魔剣(スウァフルラーメ)』を構えた。

「そうか・・・・・・それがお前の答えか・・・・・・・。ならこの一撃で眠れ!」

 そう言って、ライザーは炎を集め始めた。離れている私でも感じるほどの熱。私より近くにいるナギは私よりはるかに熱いだろう。

「ナギ! お願いだから下がりなさい!」

「大丈夫ですよ・・・・・・・。約束しましたでしょ? リアス先輩、力になるって」

 ナギに向かって叫ぶが、返ってきたのは、私とした約束について。そういわれて思い出すのは、私がナギに処女をもらってと迫った時の事だった。

「リアス先輩には、兄さんを助けてもらった恩がありますからね。だから、リアス先輩が困っていて、僕はそれを助ける約束をしましたから。だから、僕はあなたために戦います」

「約束がなんだって言うんだ。お前はこの一撃で終わるんだよっ!」

 一人の男の子が自分のために戦ってくれる。そんな状況で思わず顔が赤くなってしまうわ。

「ひとつ教えてあげるます。僕は約束は絶対に破らないようにしているんだ」

「だから、なんだ? 『鞘に収まりし魔剣(スウァフルラーメ)』で何とかできると思っているのか?」

 ライザーが嘲笑するように言う。

「そんなことは関係ない。・・・・・・・一方的だったけど、でも、ただ僕は何が何でも約束は守るだけだ!」

 その言葉を皮切りに、ナギの髪は銀色に染まっていく。結んでいたゴムは弾
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ