第13話
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Side リアス
ナギが全力で放った『神討つ剣狼の銀閃』でさえ、ライザーを倒すことができずに、ライザーを本気にさせただけで、先ほどから、ナギは防戦一方だ。
そして、ついにライザーの攻撃がナギに当たって、ナギはふき飛ばされる。貯水タンクに衝突した。すぐさま、アーシアが駆け寄って、ナギの治療をするが、途中でアーシアはライザーにやられてしまい、退場となる。
私の残った下僕は朱乃とイッセー、そしてナギのみとなった。朱乃はライザーの残りの下僕の相手をしているようで、こちらにはこれそうにもない。もう、打つ手はなかった。
しかし、それでもナギは立ち上がった。
「ナギ! もういいわ! 下がりなさい!」
「部長の言うとおりだ! いくらなんでもヤバイってッ!」
ナギの背中に向けて叫んだ。イッセーも同意するように叫ぶ。
「リアスの言うとおりだ人間。お前は人間にしてはよくやったよ。この俺に本気を出させたんだからな。だから、もう眠れ」
ライザーも私の意見を促すように言う。
「すぅ・・・・・・・・はぁー」
しかし、ナギは私たちの言葉を無視して、深呼吸をし『鞘に収まりし魔剣』を構えた。
「そうか・・・・・・それがお前の答えか・・・・・・・。ならこの一撃で眠れ!」
そう言って、ライザーは炎を集め始めた。離れている私でも感じるほどの熱。私より近くにいるナギは私よりはるかに熱いだろう。
「ナギ! お願いだから下がりなさい!」
「大丈夫ですよ・・・・・・・。約束しましたでしょ? リアス先輩、力になるって」
ナギに向かって叫ぶが、返ってきたのは、私とした約束について。そういわれて思い出すのは、私がナギに処女をもらってと迫った時の事だった。
「リアス先輩には、兄さんを助けてもらった恩がありますからね。だから、リアス先輩が困っていて、僕はそれを助ける約束をしましたから。だから、僕はあなたために戦います」
「約束がなんだって言うんだ。お前はこの一撃で終わるんだよっ!」
一人の男の子が自分のために戦ってくれる。そんな状況で思わず顔が赤くなってしまうわ。
「ひとつ教えてあげるます。僕は約束は絶対に破らないようにしているんだ」
「だから、なんだ? 『鞘に収まりし魔剣』で何とかできると思っているのか?」
ライザーが嘲笑するように言う。
「そんなことは関係ない。・・・・・・・一方的だったけど、でも、ただ僕は何が何でも約束は守るだけだ!」
その言葉を皮切りに、ナギの髪は銀色に染まっていく。結んでいたゴムは弾
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