第13話
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なくなった。
そして、『鞘に収まりし魔剣』を覆う鞘の部分に罅が入り、そこから黄金の光が漏れ出していた。
「な、なんだ・・・・・・この威圧感は・・・・・・・・」
ライザーが狼狽えているが、関係ない。
そして、罅が『鞘に収まりし魔剣』全体を覆った瞬間、鞘が砕け散った。
そこから現れたのは、柄もベルトも黄金色で統一された一振りの剣。柄の中央には翠色の宝石が埋め込まれていた。
「これが僕の・・・・・・・剣敵必殺!」
右足を前に出して腰を落とし、上半身を背中を見せるように捻る。鞘から抜かれた『鞘に収まりし魔剣』は黄金の輝きを放つ、『黄金色の聖約』となった。
「なんだ・・・・・・その剣は? 聖剣じゃないか・・・・・・『鞘に収まりし魔剣』は魔剣のはず・・・・・・・」
ライザーが何かぼやいているが、答える必要はない。
「加減できないと思います。ちゃんと復活してくださいよ」
僕はそう言って、
「次元の彼方まで斬り裂けッ! 『黄金色の聖約』ッッッ!!!!!」
振り切られた『黄金色の聖約』から黄金の輝きがライザーに向かって放たれた。
その斬撃は、 世界を構成する『概念』そのものを絶つため、その次元のいかなる防御も打ち破る究極の斬撃。
当然、距離と言う『概念』すらも絶ち切るため、この一撃を回避する事は不可能。
たった二回だけだが、持ち主に栄光をもたらす聖剣の一撃。
それがライザーに向かって放たれた。
「オオオォォォォォォォォォォォォォォッッ!!!!」
ライザーは全力をもって、その斬撃に抗うが、黄金の斬撃は一瞬でそれを切り裂き、ライザーに到達した。
僕は剣を振るった状態で、動きを止めている。剣撃の余波で校舎の屋上はボロボロになっていた。
そして、黄金の斬撃を受けたライザーの体は、再び再生を始めた。
「ウソ!?」
「あれくらってもダメなのか!? 冗談だろッ!?」
リアス先輩と兄さんが驚愕の声を上げるが、僕も同じ気持ちだった。すぐさまもう一撃を放つ準備に入る。
しかし、再生したライザーは微動だにすることなく、そのまま倒れた。
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
静寂が場を支配する。
『・・・・・・・ライザー様の戦闘不能を確認しました。よってこのゲームの勝者はリアス・グレモリー様です!』
静寂を破ったのは、グレイフィアさんのアナウンスだった。
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