第13話
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
で虹のようになり、輝いていた。それを圧縮して、自身の魔力に上乗せする。
ライザーは一瞬眉をひそめたが、自分のプライドがあるため何もすることはない。
3分ほど魔力を集めると、ほぼすべての魔力の残滓を集めることができた。このフィールドで使われた魔力は僕を含め、かなりの量が存在しているので、集束している魔力はおおよそ僕の全魔力量の1.5倍ほどになった。
「それじゃあ、行きますよ?」
さすがのライザーも、これほどの魔力は予想外だったのか、緊張した面持ちでいる。
「『神討つ剣狼の銀閃』ッ!!!!」
視界一面を銀色で埋め尽くすほどの膨大な量の純魔力の嵐がライザーに向かって突き進んでいった。ライザーは炎の盾のようなものを展開するが、濡れた障子を破るように『神討つ剣狼の銀閃』はその盾を突き破る。
そのまま『神討つ剣狼の銀閃』はライザーを飲み込んでいき、フィールドの端、この世界の境界にぶち当たって轟音をたてた。そのせいで若干世界が揺らぐ。
「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」
屋上にいる誰も声を発しなかった。
「相変わらず、理不尽な攻撃ね」
そんな中、リアス先輩が顔を引きつらせながら僕に向かって言った。アーシアさんは初めて見る僕の最大級の攻撃に唖然としている。
さすがに、この一撃を受けたら、立ち上がれないだろう。
僕はそう思った。しかし、これがフラグだったんだ。
ライザーがいた場所が燃え上がり、その炎が人の形を作り出す。そしてそこには多少、疲弊している様子のライザーが現れた。
「・・・・・・・・・・・・人間。正直お前のことを舐めていた。お前は化け物だよ。あの一撃をもう一回受けたら立ち上がれるか、俺にもわからない。だから、こっからは本気で相手をしてやる」
ライザーの背中が燃え上がり、炎の翼となる。そしてそのまま接近してきた。
「オラァ!」
右足で蹴りを放ってくる。その足には炎を纏っていた。僕はとっさに『鞘に収まりし魔剣』で防御するが、耐熱の魔術を使っていてもなお、その熱が僕の肌を焦がす。尋常じゃない熱量だった。
ライザーはそのまま僕に向かって、接近戦を挑んでくる。攻撃の度にその炎の熱が肌を焦がす。しかも、周囲の空気を急速に消費しているので、息をすることが厳しい。僕は何とか距離を離そうとするが、ライザーはしつこく食らいついて、距離が離せない。
「シッ!」
そして、ついにライザーの一撃が僕のボディーに命中した。肉が焼ける匂いが鼻をかすめる。
「ガハッ!」
その威力に吹き飛ばされて、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ