第12話
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「朱乃さん、彼女は僕がやります」
「それじゃあ、お願いしますわ」
祐斗くんが騎士の女性のもとへと歩みを進めた。
「僕はリアス・グレモリーの眷属、「騎士」の木場祐斗だ」
「リアス様の眷属におまえたちのような戦士がいてうれしく思うぞ。堂々と出てくるなど正気ではないからな」
あらあら、私たちはまともではありませんか。
「さて、やるか・・・・・・?」
剣を鞘から抜くカーラマイン。祐斗くんも剣を抜いた。どうやら、一対一の決闘みたいですわね。となると、私の相手は―――。
「あなたたち2人のどちらかですか?」
「いいや、その「僧侶」は観戦しているだけだ。その僧侶――?いや、その方はレイヴィル・フェニックス。ライザー様の実の妹だ」
あらあら、ライザーは実の妹もハーレムに入れるつもりなのかしら? これはますます、リアスをライザーと結婚させるわけにはいきませんわ。
当のその子は、こちらににこやかに手を振っていた。
「ライザー様曰く、『妹をハーレムに入れることは世間的にも意義がある。まあ、俺は妹萌えじゃないから形として眷属ってことで』だそうだ」
イッセーくんが激しくうなずいて同意してますわね・・・・・・・・。表情を見ればわかりますわ。とにかく、実あの子は戦わないみたいですから、よかったですわ。
「それでは、いくぞ! リアス・グレモリーの「女王」よ!」
相手の「戦車」が私の顔に向かって拳を鋭く突き出す。体を半身にして避けて、後方に距離を取る。魔力はそれなりに戦えるぐらいには戻ってきているので心配はないみたいですし、それに、ナギくんのこともありますから、さっさと済ませましょう。ちなみに、イッセー君は『僧侶』とお話し中です。
「受けよ! 炎の旋風を!」
祐斗くんが相手をしていた「騎士」から、炎の渦を作り出していた。こちらまで、巻き込むつもりでしょうか? 私の相手をしていた「戦車」も距離を取って私から離れた。
「止まれ」
祐斗くんの手に円状の特殊な刃の剣がある。その剣には不可解な渦ができていた。
「複数の神器所持者か?」
「いいや、僕の神器は『魔剣創造』。僕は任意に魔剣を創り出せるのさ」
そう言うと、祐斗くんは手を地面につける。すると、グラウンドから鋭い剣がいくつも生えてきた。相手の「戦車」は私から距離がある。
「な、なんだ、あれは!?」
「戦車」がそう言って、ある方角を指す。そこには銀色の閃光が地面に直撃し
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