第12話
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「小猫ちゃん、さっきから難しそうな顔してるけど大丈夫ですか?」
朱乃先輩が心配そうに私を見てきました。・・・・・・今の私の顔はそんなに険しいのでしょうか?
「・・・・・・大丈夫です」
「そう・・・・・・ですか」
いまいち納得してなさそうですが、ここは引いてくれるみたいです。深く聞かれても答えにくいので助かります。
(キス。ナギ先輩と・・・・・・)
もう一度想像しかけて、慌てて首と振ります。今はレーティングゲーム中です。今はあんまり深く考えないことにしましょう。
(私は・・・・・・ナギ先輩のことが・・・・・・?)
でも、最後に浮かんだ疑問だけは心の中に残っていました。
Side out
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Side 朱乃
ナギくんに敵の女王を任せて、祐斗くんと合流しようとしていると、アナウンスが入りました。
『ライザー様の「兵士」3名、戦闘不能!』
一瞬、ナギくんが負けたのかを思いましたが、祐斗くんが相手の兵士を倒したみたいですわね。
「祐斗くん!」
「木場!」
「・・・・・・祐斗先輩」
物陰にいた祐斗くんにイッセーくん小猫ちゃんとともに声をかける。
「朱乃さん!?」
私も来て驚いているようですね。
「ナギはどこに?」
当初の予定ではナギくんが来るはずでしたから不思議なのでしょう。
「相手の女王と戦闘中ですわ」
「そうですか・・・・・・。まあ、ナギなら大丈夫でしょう」
「なんたって、俺の弟だからな!」
「・・・・・・大丈夫です」
あらあら、心配するかと思いましたが信頼しているようですね。
「それより、どうしますか? ここには「騎士、「戦車」、「僧侶」が一人ずついますけど?」
なかなか、厳重ですわね・・・・・・。体育館を消し飛ばしましたから、仕方ないのかもしれませんが。
「このままいても、埒があきませんわ。思い切って行きましょう」
「わかりました。僕も誰も来なかったら、そうするつもりだったので問題ありません」
「・・・・・・私は念のため隠れて様子を伺います」
「そうですね。お願いしてもいいですか」
「・・・・・・はい」
ここから小猫ちゃんは別行動ですわね。さて、祐斗くんの賛成も得られたので、行きましょうか。
私たちは物陰から出て、グラウンドに向かっていく。
「こそこそとしないで、出てきたか・・・・・・。私はライザー様の『騎士』カーラマイン!」
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